ハルノ晴

ハルノ晴「あなたがしてくれなくても」8巻 感想ネタバレ

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「あなたがしてくれなくても」8巻収録の連載を追いかけています

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「あなたがしてくれなくても 」内容紹介

登場人物

吉野 みち
吉野 みち
主人公。OL。年齢は32歳。
夫とセックスレスに陥っており、そのことで悩んでいる
吉野 陽一
吉野 陽一
みちの夫。35歳。みちのことは家族として大切に思っていて手放したくないが、セックスはしたくない。女心がわからないタイプの男性
新名 誠
新名 誠
みちと同じ会社に勤める先輩。妻に花を贈るようなとてもやさしい男性。
妻に献身的に尽くしているが、仕事の多忙さを理由にセックスを拒絶されている
新名 楓
新名 楓
誠の妻。出版社で務めるバリバリのキャリアウーマン。
誠のやさしさに甘えて、夫を傷つけてしまう 

ストーリーあらすじ

吉野みち、32歳。結婚して5年、レスになって2年。夫とは仲が悪いわけではないが、ただひとつ、“セックス”だけが足りていなかった。ひょんなことから、会社の先輩である新名誠(36歳)と飲むことになったみちは、つい酒の勢いでセックスレスの悩みを打ち明けてしまう。すると新名は驚いた顔をして、「うちもレスなんだよね…」と寂しそうに笑った――…。

「あなたがしてくれなくても」第55話(ネタバレ有)

夫婦の絆

家を飛び出したみちは、友達の綾乃の家に泊めてもらった

みちは考えていた

自分が子供を諦めて二人で生きていくという道もある。

それも、ひとつの夫婦の形だとわかってる

でも、それは、「夫婦の絆」があるから成り立つことじゃないのか?

今だって、陽ちゃんのことを信じられないのに・・・・

「夫婦の絆」を感じることなんてできないよ・・・

子供が出来れば、陽一も変わるのでは?

会社へ行く前に自宅へ戻るみち

家に帰ってきたみちを見て陽ちゃんは、ほって顔

みちに「ごめん」と謝る

みちは「なにに謝ってるの?」と聞く

陽ちゃんは、子供のこと、黙っててゴメン・・・と言う

みちは「わかった」と答える

 

そして、着替えて、会社へ行くみち

芸能ニュースを見ている華ちゃんが、女遊びで激しかったことで有名な芸能人に女の子が生まれて徴溺愛状態らしいですよ~と話しかけてくる

みちは、もし、子供ができれば、陽ちゃんも変わるのかな?と思う

思わず「うまくいくのかな?」と声に出るみち

華ちゃんは、芸能人の話をしていると思って、「子供がいるうちは上手くいくんじゃないですか?でも、結局、夫婦二人の時間の方が人生長いですからね」と答える

もしかして、俺でも、変わることができる?

会社の休憩室にいる陽一は、みちが言った「わかった」という言葉の意味を考えている

「わかったって何?許してくれるってこと?まだ怒ってるってこと?」

どうしても子供が欲しいと思えない陽一

心のどこかで、みちがいつものように折れてくれることを期待している

 

そこに、同僚が休憩室に入ってくる

同僚に「おまえさ・・・子供、欲しかった?」「子供、生まれたら、子供が苦手でも変わるんかな?」と聞く陽一

同僚は、子供が特別好きってわけじゃなかったけど、自分の子は、スマホの待ち受け画面にするほど可愛い。と答える

 

会社が終わって駅の構内を歩く陽一

後ろで赤ん坊の泣き声がしてイラっとする

こんな俺が、子供なんて育てられるのか?と思うけど、もし、みちの子なら・・・と想像する

みちが赤ん坊を抱っこしている姿を想像すると・・・「もしかして、俺も、みんなみたいに普通の親になれるのかな?」という考えが浮かぶ

前回が、新名と一緒の電車に乗るところで終わったので、新名とみちの間になにかが起こるのでは?と期待していましたが、なにも起こりませんでしたね~

残念な気がします

「あなたがしてくれなくても」第57話(ネタバレ有)

浮気されたら別れます

小説家の岩原シマコのところに担当の子と一緒に打ち合わせにいく楓

先生の小説を読んだ担当は「私だったら浮気された時点で速攻わかれますけどね~」という

それを聞いた楓は「わたしも、そう思ってた」とぼそりとつぶやく・・・

楓へ連絡ができない新名

新名の方は、社内で、同僚からチョコのお土産をもらっている

「奥様とどうぞ~」と言われた新名は、「楓が好きそうなチョコだな・・・」と楓に連絡しようとスマホを見る

だけど、スマホには、自分が送った「俺と話していいと思ったら連絡して」というメッセージが残っていて・・・

それを見て、メッセージが送れなくなる新名


 

先生との打ち合わせが終わってホテルへ帰ろうとする楓

その道は、以前、新名が、よく楓の仕事が終わるのを待っていた場所だった

その場所から、新名に「話があるなら聞くわ」とメッセージを打つ楓

 

やってくる新名

新名は「すまない・・・楓が気のすむようにしてくれていいから」と言う

「俺と一緒にいるのが嫌なら、ホテルにいてくれてかまわない・・・帰ってこなくても仕方ないと思っている」

新名の受け身な態度に怒りがわいてくる楓

「血相変えて“帰ってきてくれ”って懇願しないの?このまま私がいなくなってもいいの?」と声を荒げて怒りだす

楓の怒りに、返事を言いよどむ新名

楓は「もういい!」と言ってその場から立ち去る

どんどん歩く楓

だが、新名は追いかけてこない

新名が追いかけてこないことに、自分の愛している新名はもういないのだと思う楓

 

小説家の先生から原稿ができたという連絡があって、担当の子と一緒に取りに行く楓

楓がトイレに立った時、担当の子が「最初はあんなにラブラブだったのに、憎しみに変わっていくのが怖かった」と先生の本を読んだ感想を伝える

先生は「人間の感情ってほんとうに興味深いのよね・・・愛情が深いほど、傷ついて、憎しみと怒りがくるのよ」と答えている

楓ファンって多いと思うのですが・・・

でも、楓も仕事に夢中になって新名のことを都合のいい夫として扱っていた過去があるので、「お互い様」なのでは?って気がします

楓は、新名に追いかけてきてほしかったようですが・・・

相手の愛を試している時点で、おしまいだと思います

最後の小説家の先生が言ったセリフ

「愛情が深いほど、憎しみと怒りが湧く」って言葉は、みちにもいえることなのかな?と思いながら読みました

「あなたがしてくれなくても」第58話(ネタバレ有)

会社にいるみちの元に楓から電話が入って・・・

会社にいるみちに楓から電話が入る

新名の妻と名乗る女性から「夫のことでお話したいことがあります」と言われ、緊張するみち

楓に呼び出されたカフェに行く

対面して座るふたり

楓を見て「やっぱり、すごくきれいな人だ・・・」と思うみち

楓から「夫の浮気相手はあなたですよね」と尋ねられる

暗い顔で「はい」と答える

「今でも夫と会っていますよね」と言う楓

みちは「会っていません」と答える

楓は、そんなの信じられない!と怖い顔

みちに対して憎しみがあふれる楓

「どっちが誘ったの?」と聞く

みちは、新名に夫とのレス問題を相談したことがきっかけだったと正直に話す

楓は、たかがレスくらいで不倫?と怒る

それを聞いたみちは「たかがじゃないです・・・」と顔をあげて楓を見る

夫に愛されないことで女としての自信がなくなり、それでも、毎晩、期待して待つつらさ・・・・

友達の幸せを喜べなくなり、空が青く見えなくなり、一生これが続くんだと言う不安

「心も体も愛されたかった」と話すみちの表情に、夫・新名の顔を重ねる楓

楓にとって、エッチは、そこまで重要なものじゃなかったってことですよね・・・

これは、人それぞれだし、どっちが正解とかはないと思いますが

でも、そこのベクトルが違う方向を向いていると、結婚生活は難しいと思う・・・

楓は、みちの顔に新名の顔を重ねたってことは、それに気づいたってことですかね?

「あなたがしてくれなくても」第59話(ネタバレ有)

強さと弱さ

「だから、不倫しても仕方ないとでも?」と言い返す楓

みちは「そういうわけでは・・・すみません」と謝る

楓は、席を立ちカフェを出ていく

楓の手は震えている

もっと傷つけてやろうと思っていたのに・・・

震える自分の手を見て、自分はこんなに弱かったのか・・・と思う楓

一方、みちの方は、震えていた手がおさまっていて・・・

自分はこんなに強かったっけ・・・と思っている

 

カフェから出て、家へ帰るみち

いつもどおり陽一が部屋にいる

好きだった人の奥さんに会って、何事もなかったかのように夫のいる部屋へ帰る・・・・

そんなのおかしい・・・と思うみち

左手の薬指にある指輪を外そうとするが・・・できない

離婚は不幸じゃない

翌日、会社に行って仕事をするみち

営業の浜崎さんの名前が「川上」に変わっているのに気づく

トイレで川上さんに会うみち

川上さんは、離婚したことをみちに報告する

川上さんは明るい顔をしていて、「離婚したらスッキリしました」と笑う

「今、楽しいんです」という川上さんの笑顔を見たみちは、自分は失うことばかりを恐れていた・・・と気づく

帰りに不動産屋さんの窓に貼ってある賃貸物件情報を見るみち

離婚しても不幸なんかじゃないんだ!と気づいたみちは、家に帰って「子供のことで話したいことがある」と陽一に話しかける

ようやくみちが覚悟を決めることができたって感じです

以前、華ちゃんに言われた「覚悟を決めた女は強い」って言葉がここで生きてきました

陽一の反応が気になります

「あなたがしてくれなくても」第60話(ネタバレ有)

夫と話そう・・・

やけ酒を飲み、二日酔い状態の楓

夫の浮気相手(みち)と話したことで、自分が、自分のキズしか見ていなかったことを思い知るなんて・・・とつらそう・・・

そこに実家から電話が入って、祖父の法事に来るように言われた楓

夫である新名に、法事にこれるかと連絡をする

楓は、ちゃんと夫と話さなければ・・・と思っている


 

新名は、楓から言われた「どうして帰ってきてくれって懇願しないの?」と言われた一言を考えていた

なぜ、自分は楓を追いかけられなかったのか・・・と悩む新名

そこに楓から「法事について」の連絡がくる

楓の両親にどんな顔をして会えばいいのか・・・と悩みながら法事へ行くことにする新名

今日という日を大切に・・・

久しぶりに会うふたり

電車に乗って法事へと向かう

新名の転職先が大手の会社だと聞いて、喜ぶ楓

楓の両親は、誠を歓迎してくれて、転職した話にも喜んでくれる

そして、お坊さんからのありがたい説教を聞く楓

「今生きていることは当たり前ではありません。今日という日を大切に・・・」

その言葉が楓の心の染みる・・・

夫のやさしさに・・・

帰り道・・・新名と並んで歩く楓

ふと、足に痛みが走る

足を見ると靴ずれをおこしていた

楓の異変にすぐに気づいてくれる新名

「スリッパじゃかっこ悪いかな・・・」と言いながらスリッパを出す新名

新名のやさしさに「このまま、夫を失ってもいいの?」という気持ちがわきあがる楓

「今までごめんなさい」という言葉が出るのです

楓は、夫の気持ちは自分から離れていると思いながら、このまま失いたくないって思っています

楓が飛び出しても、追いかけられなかった新名さん・・・

確かに、楓への特別な愛情は薄れているようです

でも、楓と新名は、まだ再構築できそうだな気がしますね

「あなたがしてくれなくても」第61話(ネタバレ有)

やりなおしたい

新名の母親は専業主婦だった

「お父さんは家で働いて、お母さんが家を守ることで、家庭がうまくいくのよ」と話した母親

世間体を気にし、家族や息子である新名を悲しませないため努力する母親を見て育った新名

 

法事の帰り道・・・

自分は、「夫婦はこうあるべき」という思い込みがあったのかもしれない・・・と考えている新名

楓の方を見ると、楓は足を痛そうに引きずっている

スリッパを出す新名

そんな新名を見て口元が緩める楓・・・楓から自然と「ごめんなさい」という言葉が出る

「こうなってしまったのは、私が甘えて拒み続けたからなのに・・・」という楓

レス問題を軽く見ていたと言って、「もう一度、やりなおしたい」と言うのです

離婚したい

一方、みちと陽一は・・・

陽一に「子供のことで話したいことがある」というみち

陽一は、みちの話すより前に「子供を作ってもいいよ」と答える

陽一の答えに呆れてほほ笑むみち

「作っていいなんて言われて、わたしが喜ぶと思った?」と聞くみち

このまま子供を作っても、きっと、また傷つく・・・

「わたし・・・これ以上、自分を擦り減らして生きたくない」というみちは、陽一に離婚したいと告げるのです

新名は楓とやりなおすことができそうな感じ・・・

でも、みちは、ついに「離婚したい」意志を告げました

陽一への愛情がなくなってしまったことも伝えています

陽一との間に子供を作っても、子供の面倒を見ずにゲームばかりしている陽一の姿がみちの頭に浮かんでいます

いや・・・もうね・・・

たぶん、陽一は子育てなんてしないと思うから、みちの予想は大当たりだと思う

愛があれば、それでも耐えられるけど・・・

愛がなくなったら、そんなの耐えられないよね・・・

「あなたがしてくれなくても」第62話(ネタバレ有)

海ホタル
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コミックの8巻は61話まで収録です
62話からはこちらでどうぞ!
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ハルノ晴「あなたがしてくれなくても」9巻 感想ネタバレ離婚を決意したみち・・・気になる9巻の連載を追いかけています。ネタバレ有...
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