ハルノ晴「あなたがしてくれなくても」4巻 感想ネタバレ

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こんにちは！海ホタルです

話題になっている「あなたがしてくれなくても」を現在発刊中の3巻まで一気に読みました

面白かったので、4巻収録となる連載を追いかけたいと思います

「あなたがしてくれなくても 」はこんなお話です

登場人物紹介

ストーリー

レス状態の夫婦。妻は夫にしてほしいのに、夫にはそれが伝わらない

「子供がほしいね」というと「うん」と答える夫の陽一

なのに、夜になると「おまえには色気がないからその気にならない」「今は仕事が多忙すぎて心の余裕がない」「そんなしょっちゅう言われるとプレッシャーなんだよ」とあーだこーだ理由をつけて、一向に身体を重ねようとする気配がない

夫の母から「そろそろ孫の顔が見たいわー」などと言われて、みちが「それ、オタクの息子さんの役立たずのチンコに言ってくださいよ」と思っているのがおもしろーーーい！！！

これだけ、夫からセックスをすることを拒絶されているのに

自分が変わることで、夫にその気になってもらおうとする主人公の姿がこの上なく健気で、同時に悲しい作品なんです

夫はなにひとつ変わろうとしないのにね！

主人公一人ががんばっている・・・

しかし、ここで面白いのは、夫の陽一は妻のみちがむちゃくちゃ好きってところなんですよね

うん？むちゃくちゃ好き？ちょっと、語弊があるかな？

夫の陽一は性欲そのものはあるようで、妻に隠れてこっそりAV見ている

さらに2巻では、同僚の女性から誘われてふらふら浮気するシーンもあります

浮気をしたあと、顔真っ青になっちゃってる陽一

これは、頭より先にチンコが暴走したがゆえの浮気みたいで

罪悪感からあわてて妻とエッチします

あらら・・・これはサイテーだわ・・・って思うんですけど

どうやら、心の根底部分には妻を絶対に失いたくないって気持ちがあるみたい

それが「好き」だからなのかどうかは、ちょっと私には理解できない感情なので「？」なんですけど

やっぱり「好き」だから、妻を失いたくないってなるのかなー？って思いたい・・・

ちなみにこの作品・・・「アクション」にて連載されています

男性が読んだら陽一の気持ちに大きくうなずけるところがあるのかもしれませんね

主人公が別に思いを寄せる男性が現れ・・・

この作品には、もう一組のレスカップルが登場します

それがみちの先輩の新名さん

新名さん・・・女性に優しくてイケメンでシュッとしたとても心優しい男性なんです

妻はキャリアウーマンのこれまた美人な人で・・・

でも、こちらのカップルも妻が新名さんのやさしさに甘えて、新名さんを傷つけている

みちと新名さんはお互い「パートナーとレス状態」であることを相談しあうようになる

そして・・・相談し合っているうちに、お互い心惹かれあうようになり・・・

3巻ではついに気持ちを通じ合わせます

今すぐ試し読みする

「あなたがしてくれなくても」第24話(ネタバレ有)

いよいよ新名と一線こえるか？！

社員旅行で部屋でふたりきになったみちと新名

新名に求められキスをされたみち

大事なものを扱うように動く新名のやさしい手や唇にみちの心はときめきます

そして

「こんな風に陽ちゃんからもう一度愛されたかった・・・」という気持ちが湧いてきて

みちの目には涙があふれる

自分ではコントロールができない涙に驚くみち

新名はみちの涙を見て体を離す

みちは自分は新名に惹かれていると思う

だけど、だからといって、自分の中から陽ちゃんがいなくなったわけじゃないんだ・・・と気づく

そんな中途半端な気持ちで新名さんと今後会うわけにはいかないと「もう会わない」と新名に言おうとするみち

みちがなにを言おうとしているのか気づいた新名は、「あなたが必要なんです」と言う

さらに、「吉野さん（みち）が嫌なら、これ以上は進みません。ただ、いてくれるだけでいいんです。おれはセックスがしたくてあなたに会っているわけじゃない」と言葉を続ける新名

新名の告白に、みちは、「はい」と答えてしまう

翌日・・・

はっきりと「会えない」と言えなかった自分を卑怯者だと思うみち

お土産屋さんに寄って、橋の上で景色を見ていると、華ちゃんがやってくる

「そのお土産、だんなさん用ですか？」と聞く華ちゃん

みちが「うん」と答えると

華ちゃんが「だんなさんにもフォローしとかなきゃまずいですもんね」という

華ちゃんの言葉の意味がわからないみち

華ちゃんは「新名さんと付き合ってますよね？」と聞いてきて・・・

「あなたがしてくれなくても」第25話(ネタバレ有)

「私は先輩に負けた。それだけですよ！」

華の「新名さんと付き合ってますよね？」という一言に動揺が隠し切れないミチ

華は「私、先輩の味方です」と言ってくれるけど

ミチの動揺は収まらない

華ちゃんは「ふたりともラブラブ光線出まくりですよ！気を付けてください」と言ってくれる

そして、「今からすすむ道は誰かを深く傷つけるってことを自覚してください」という

そのうえで進むのか。進まないのかを決めたほうがいいとも念を押される

覚悟がないのならいますぐやめたほうがいい。という華ちゃんのアドバイスを真摯に受け止めるミチ

ミチは華ちゃんが新名さん狙いだったことを気にしますが、華ちゃんは明るく「私は先輩に負けた。それだけですよ！」と言ってくれる

新名のことを見てはダメだと思うのに・・・そんな決心はあっさり揺るぎ・・・

社員旅行が解散となり、新名のことを振り返って見てはいけない。と帰り道を歩き出すミチ

けれど、新名から電話が入り、出てしまう

新名は、ミチの居場所を聞いて追いかけてきてくれる

ミチのところへやってきた新名は、ミチにおみやげを渡す

ミチの寂しくてつらい気持ちは新名に会うとふっとんでしまい、おみやげをもらえてうれしい！って気持ちでいっぱいになる

自分の中の、ふわふわ定まらない感情の揺れ動きに華ちゃんの言っていた「覚悟」という意味の深さを実感するミチ

新名からもらったおみやげは砂時計で、ミチは「キレイ・・・」といって受け取るのです

この新名との関係がこの後・・・5年・・・10年続くのか？

続くわけない・・・

だから私は決めなきゃダメなんだ・・・と思うミチ

陽一は自分の浮気がミチにばれた？とあせる

シーンはミチのだんなさんである陽一の会社へ

陽一の同僚が、妻と自分の友人(←同じ会社の人間？)の妻がSNSでつながっていたらしく、今まで妻をだまして浮気相手のところへと通っていたことがバレそうでかなりビビってる

その話を「他人事」と聞いていた陽一だけど

ふと

最近、ミチがよそよそしいのは、三島さんが陽一の浮気のことをミチに話したんじゃないかと考えて・・・

「まさか・・・でも・・・」と思う陽一

「あなたがしてくれなくても」第26話(ネタバレ有)

陽一が「変わってきている」と勘違いするミチ

社員旅行から帰ってきたミチを陽一が駅まで迎えに来る

陽一は、ミチに浮気がばれたんじゃないかと不安で迎えに来たんだけど

ミチはそんなの知るわけもなく

迎えに来てくれた陽一のことを「変わってくれてきている・・・」と勘違いする

昨夜、新名と一線を越えなかったことを「よかった・・・」と思うミチ

楓と話をした新名さん・・・楓はかなりショックそう

一方・・・そのころ新名さんは・・・

マンションで社員旅行でみたミチを思い出して、心満たされている

ミチを抱かなかったことを「傷つけなくてよかった」と思う新名さん

そこに帰ってくる楓

新名さんはミチのためにも楓と向き合わなきゃだめだ・・・と「話がしたい」と切り出す

新名さんの顔も見ずに「なに？」と答える楓

「僕らってなんで一緒にいるのかな？」と聞く新名に

楓はようやく新名さんの顔を見る

そこに楓の電話がなる

会社からの電話で新名さんは「電話にでなよ」という

楓は電話に出ず「どうして・・・急にそんなこというの？」と新名さんに聞く

新名さんは、楓が仕事をがんばっているのを理解している

けど、「楓から俺への気持ちが見えない」と言います

楓は「なにいってるの？誠（新名さん）がいるから、仕事ができて感謝している」と言う

「おれは、君の仕事のためだけにいるの？」と聞く新名さん

楓は「そんなわけないじゃない！」と怒るんだけど

新名さんに「じゃあ・・・どうしてセックスを拒むの？」と聞かれ、驚く楓

楓は「今は・・・それどころじゃなくて・・・」と答えるけど

新名さんに「俺は一生待ってろってこと？」と聞かれ

楓は返事に困ってしまう

「わたしのこと・・・嫌いになった？」と聞く楓

「わからない・・・」と答える新名さん

「あなたがしてくれなくても」第27話(ネタバレ有)

まさか夫に別に好きな人が？と思う楓だけど・・・

翌日、会社にいる楓

自分の夫があんなことを考えているとは思わなかった・・・と凹んでいる

そこに同僚から声をかけられる

楓と同じファッション系の女性向け雑誌にいる同僚なんだけど

今度主婦向けの雑誌に移動になった。と報告してくる

どうも、ファッション系の雑誌の編集に携わりたいみたいで・・・

いろいろ複雑な胸中をかかえたままの移動みたい

でも、以前、だんなに浮気されて離婚した時もたいへんだった・・・といい

前向きに「どんな経験でも人を成長させるよね・・・」という同僚女子

その同僚の姿に楓は、「もしかして、誠（新名さん）に別に好きな人が？」と思うのです

けど・・・・

楓は「女としての自信」があると思う

だから、誠に誠実な態度を見せようと、仕事の合間時間をぬって

家に晩御飯を作りに帰る

けど・・・

ハンバーグさえうまくつくることができない

帰ってきた新名さんが、家事をしている楓に「無理しなくていいよ」と声をかける

ショックの楓

でも、その時、仕事場から電話が入る

仕事に戻ることになる楓だけど・・・「夫のためにハンバーグでさえ作れない・・・」とかなり凹んでる

家から出るとき「行ってくるね」と新名さんに声をかける楓

新名さんは楓のことを見もせずに「うん」と返事をする

それにもショックを受ける楓

今まで、夫の顔を見ようとしなかった自分

自分がやってきたことが返ってきている・・・・と思うのです

「あなたがしてくれなくても」第28話(ネタバレ有)

過去に不倫をしていた三島だけど・・・

スポットは三島さんに当たります

陽一から、「自分の妻とSNSとかでつながってないですかね？」とサイテーな質問をされた三島さん

陽一のサイテーさに自分の男を見る目のなさについて悩んでいる

おもいかえせば

過去に妻子持ちの男にひっかかった経験もある三島

その経験からどこか男を見下す考え方をしている

なのに・・・

陽一は、他の男とは違う・・・と思ってしまったのだ・・・

どうして、そう勘違いしたんだろう？と思い出せば

陽一は、他の男みたいに自分の胸を見なかったから・・・

たったそれだけのことで、陽一だけは他の男と違うと思ったけど

陽一は、実は、単に他人に興味がない男だった！と気づく三島さん

そんな陽一に選ばれた奥さんはどんな人なんだろう・・・と思う三島

陽一のフェイスブックを見て、そこからミチの働いている会社の場所にいきつく

ミチの働いているビルを見上げて

過去の不倫した男の住んでいるマンションにいったことを思い出す三島

三島は「あのときと一緒のことをしている」と気持ちがざわつきだす

「どうしら、この愚かなループから抜け出せるんだろう・・・」と思う三島だけど

そこにミチの名前を呼ぶ声がして

振り向くと、そこに陽一の妻であるミチの姿が・・・

「あなたがしてくれなくても」第29話(ネタバレ有)

BBQへと行くことになるミチと陽ちゃん

友達の綾乃から週末にBBQに行こうと誘われるミチ

「だんなさんもご一緒に」という一文に、「陽ちゃんは絶対に行かないよね・・・こういうの嫌いだし・・・」と思うのです

新名にも食事に誘われるミチだけど、今は、陽ちゃんと向き合うべきだ・・・・と断ります

家に帰ると、ポストにマンションの外壁の改修工事のお知らせが入っていて

陽ちゃんにそれを報告すると

ベランダにあるものを片付けなきゃダメと聞いて

「めんどくせー！」とぼやく陽ちゃん

「外側だけきれいにしたってしょうがねーじゃん」という陽ちゃんの物言いに

「表面だけ優しくなってくれても意味ないよ・・・」と心で思うミチ

だけど・・・

ミチが週末のBBQに行かないか？とダメ元で誘ったら

陽ちゃんは「行く」と言ってくれて

ミチの心は弾むのです

そして・・・・

週末、BBQへとやってきたミチと陽ちゃん

みんな家族連れや恋人連れでワイワイとBBQの準備をしている

男連中が座ってビールでも飲もう！と話していると

綾乃が「なに飲もうとしてんの？誰が子供の面倒を見るの！」と一喝！！！

綾乃のだんなさんは、あわてて、子供の面倒をみるわけです

それにつられて、他の男連中もいそいそと手伝いを始める

陽ちゃんはそんな雰囲気の中、なんともいえない表情で困っている

綾乃はミチたちに「男に、女の“察して”は通じないから、いちいち言った方がいい」といい

ミチも納得するのです

陽ちゃんが「変わってきている」ことにミチの心はうれしくなって！

BBQの下準備ができて

ミチは、陽ちゃんを探しに行く

陽ちゃんは離れた場所で海を見ていて

それを見て「疲れちゃった？」と聞くミチ

ミチは陽ちゃんに「今日はどうしてきてくれたの？」と聞く

陽ちゃんは「どうしてって・・・ミチのため」と答えます

「俺・・・基本、ミチのためにしか何かしたりしねーし・・・俺、こんな性格だし無神経に傷つけるかもしれないけど

ミチを傷つけたいなんて思ってないから・・・」というのです

夜の方も努力する。今すぐは無理かもしれないけど、ちゃんと考えている・・・という陽ちゃん

ミチは陽ちゃんの言葉がうれしくなるのです

そして・・・

シーンはミチの会社へ

新名が再びミチのことを誘うのですが、ミチは断るのです

「あなたがしてくれなくても」第30話(ネタバレ有)

昔の自分に戻れたミチ

朝からちょっといじわるな陽ちゃんと楽しい日常の時間を過ごすミチ

会社に行って、隣の席の華ちゃんから「今日、雰囲気違いますね」と声をかけられる

華ちゃんは、ミチと出会ったとき、「この人、ホワッとした幸せな人なんだろうな」って思ったと言い

今は、その時と同じ空気をミチから感じているみたい

華ちゃんからそういわれて

「そういえば・・・」と思い返すミチ

けど、あの当時には、すでに陽ちゃんへのときめきはなくなっていたはず・・・

でも、あの頃の自分は「いつもの日常。安心できる家」があるということだけで穏やかな幸せを感じれていたんだと思うミチ

新名さんのほうは不安とイライラを募らせている

一方・・・新名は、ミチの最近の様子からだんなさんとの関係を再構築している可能性を考えて暗くなっている

鬱々とした気分で新名が家に帰ると、洗濯物がきちんとたたまれていて、妻から「冷蔵庫にご飯を入れています」というメッセージがあって

新名は、それを見て「今更なんなんだよ」とイライラする

急に態度を変えた妻にいら立つ新名

でも、結局のところ、自分が一体なにをもとめているのかはさっぱりわからなくて・・・

頭を抱えるのです

新名に別れをつげるミチ

再びミチターンへ

陽ちゃんが、レス問題にちゃんと向き合うといってくれた今

このまま新名さんとのことを曖昧にしていてはいけないと思います

「ちゃんと会って、新名さんと話そう！」と思うミチ

雨の中、新名さんと話すミチ

新名さんはミチに「旦那さんと上手くいきそうなんですね。よかったですね」と言ってくれる

ミチは、心を痛めながら、新名さんに「もう会えません」という

新名さんは「わかりました。戻りましょう。ただの同僚に」と答えます

「あなたがしてくれなくても」31話

31話からは5巻収録です

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