こんにちは!海ホタルです
キフウタツミ先生の「僕が歩く君の軌跡」の1~6話をまとめた合冊版が発売され
なんとなく読んだところ、むっちゃ面白くて!
一気に最新話まで読んでしまいました・・・
BL風味は極薄ですが、ミステリー要素があるのが面白いし!主人公が車いすで過去になにやら秘密を抱えているという流れから目が離せません!
では!紹介に行ってみたいと思います
この記事にはネタバレが含まれています。ネタバレNGの方は閲覧にご注意をお願いします
目次
「僕が歩く君の軌跡」はこんなお話です
★
- 主人公の過去に謎あり
登場人物紹介
子供の頃、事故に遭って足が不自由になり、車椅子生活をしている
クレーム客だった木崎のわがままをやさしく受け止めてくれた
いままでのあらすじを振り返る
「鳴瀬一世」というペンネームでそこそこ活躍している小説家の木崎
車いす生活ということで思い通りにならない自分の体にイライラを募らせ
介助ヘルパーに文句を言い、クレームをつけ、チェンジを繰り返すやっかいな男なんだけど
ある日、やってきた新人ヘルパーの槙には、調子を狂わされ、どうもつらく当たることができない
槙はやさしい男で、身体の不自由な木崎に、自分の休日返上でつきあってくれる
一時は槙に心を開きかける木崎
だけど、車いす生活の自分といたら槙は不幸になる・・・と再び、ヘルパーチェンジをし、自分から槙を遠ざける
そして、同時進行するのが、木崎の過去・・・
木崎は子供時代の事故で車いす生活になったけど
当時のことを思い出す木崎の思い出は、血まみれで横たわる両親の姿や・・・「先生」と呼ばれる男に連れ出される様子など・・・かなり意味深なものばかり・・・
子供の木崎は、自分を連れ出した「先生」のことをとても慕っていたようだけど・・・
槙との関係、木崎の過去・・・・
どう展開していくのか?とっても気になる作品なのです
僕が歩く君の軌跡「冬の空に輝くシリウスの様に」第7話(ネタバレ有)
木崎の子供時代のお話
子供の頃の木崎は、成績優秀な子供だったけれど、友達からいじめられていた
木崎の母親は、自分の子供が完璧でないことが許せず、ヒステリックに叫び、木崎の存在を否定し、息子が完璧じゃないのを夫のせいにする女性だった
木崎が中学1年生の頃・・・
学校に産休に入った担任の代わりに臨時教師として新米教師がやってくる
「三原眞一」と名乗ったその先生は、とてもやさしそうな先生で、木崎の持つ壁のような空気に気づく
いつもひとりでいる木崎のことを気にかけてくれる三原先生
最初は、反発していた木崎だけど、三原先生のやさしい笑顔と気遣いに心開いていく
そんなある日、木崎が顔に傷をつけて登校してくる
三原先生は心配するけど、木崎は再び心を閉ざしてしまった
木崎の家のことが心配になった三原先生は、夜、木崎の家の前まで行く
だけど、時間は20時を過ぎていて、家庭訪問という時間でもない
今日は帰ろう・・・と歩き出すと
公園でひとりブランコを漕いでいる木崎の姿を見つける
木崎に声をかける三原先生
木崎の顔には大きなあざができている
三原先生は「何をしていたんだい?」と聞くと
木崎は「星を見ていました」と答えます
その木崎の姿を見て、すべてを察した三原先生は、つらくて泣き出してしまう
そんな三原先生を見て「僕は、星を見ていただけだよ」と答える木崎
でも、木崎も泣いていて・・・・
三原先生は「星が好きなんだね」と言って、小さな木崎を抱きしめるのです
三原先生!すごくいい人なんです!
さわやかで、お話上手で!
新米教師ということもあって、熱血な部分もあるのかな?
母親に暴力を振るわれている木崎のことをすごく心配してる!!!
「僕が歩く君の軌跡」 8話 彼の幸せの為なら(ネタバレ有)
木崎のことを助けたい!でも、立場がそれを許さない
公園にいた木崎を自分の家に連れて帰る三原先生
先生の家にはたくさんの本があって、木崎は驚いた顔をする
三原先生は「読みたい本があったら持って帰っていいよ」と言ってくれる
木崎は、以前、三原先生から「銀河鉄道の夜」を借りていて、それもすごく面白かった!と嬉しそうに笑う
そして、その本の中で、「主人公が、だれだってほんとうにいいことをしたら一番しあわせだって言ってたけど、自分を犠牲にすることが、ほんとうにいいことなのかな・・・」と聞く木崎
三原先生は、その質問はとても難しい質問だね・・・と言って
木崎にとっての幸せって何なのかな?と聞いてくれる
「みんな笑顔でいること」と答える木崎
先生は「俺もそう思うよ」と答えるのです
その後も、木崎は、三原先生の家へ通うようになる
三原先生はひとりの生徒に肩入れするのはよくない・・・と思っているんだけど、なんとかして、木崎の居る現状をいいものに変えたいと思ってて
木崎の両親に話をするために木崎の家へと行くのです
だけど、母親は三原先生のことをなじる
三原先生が、木崎の体についた傷に関して問うと「人の家のことに口出ししないで!」と怒鳴り、「教師が特定の生徒を特別扱いして許されると思ってるの!学校に報告させてもらうわ!」と叫ぶのです
こうして、三原先生が木崎のことを特別扱いしていることが学校側にばれ
上から「勝手な行動は困るよ」と、木崎の件は「見て見ないふり」をするよう言われる
自分の非力さに悩む三原先生
そんな中、木崎が、以前、三原先生が貸した本を返しに来る
本の表紙は、カッターのようなもので引き裂かれボロボロになっている
木崎は「ごめんなさい」とあやまる
三原先生は、なにかを伝えなければならない・・・と思うけど、なにも言うことができない
木崎は、先生のいま立たされている立場もわかってて「先生が俺のことを助けたいって言ってくれて嬉しかった。ありがとう」というのです
木崎の姿を見た三原先生は、俺が彼にできることはもう何もないのか?と苦しくなるのです
「僕が歩く君の軌跡」 9話 星のうたがきこえる(ネタバレ有)
木崎の両親を殺したのは・・・
そして、三原先生の臨時教員最終日がやってきてしまう
三原先生の学校最後の日・・・木崎は学校を休んでいた
家も引越しするようで荷物のなくなった部屋で木崎に貸した本を見ている三原先生
そこに家にやってくる木崎
木崎は「先生助けて!」と飛び込んでくる
どうも木崎の母親が父親ともめてるらしく、木崎の肩からは血が流れてる
三原先生は、これはただ事じゃない!と警察に行くように木崎に言うんだけど
木崎は母親が逮捕されるのはイヤだ・・・と泣いている
三原先生は、木崎と一緒に、木崎の家へ行くのです
外に木崎を置いて、家の中に入る三原先生
そこで、三原先生が見たのは、包丁を持った母親の傍に横たわる血だらけの父親の姿
三原先生の姿を見た母親は、三原先生に向かって襲い掛かってくる!
三原先生は、木崎の幸せのために母親の包丁を奪って刺してしまう
そして、刺された両親の姿を見る木崎
血だらけになった三原先生の手を取って「逃げよう!」と木崎が言うのです
車で逃亡するふたり
三原先生は「君を幸せにしたかったのに・・・君の幸せを奪ってしまった」と後悔してる
そして、木崎を星のよく見える場所へと連れて行き
夜空を見上げながら「“星のうた”がきこえるだろ」というのです
満点の星空を見あげる木崎
三原先生は「最後に君とここで星を見ることができてよかった」という
三原先生は、自分は犯罪者だから・・・と木崎に別れを告げる
木崎は、三原先生に「またここで二人で星を見るって!約束して!」と叫ぶ
三原先生は「わかった」と言って、そのまま木崎の前からいなくなるのです
今なら、自首したら正当防衛だよ!!!
なんで自首しないの!!と叫んじゃいました・・・
先生!こんなにいい人なのに!!!つらすぎる!!!
「僕が歩く君の軌跡」 10話 木崎さんの物語ですよね(ネタバレ有)
木崎のサイン会の日・・・やってきたのは?
木崎の新刊が出る
編集者から「サイン会をしましょう!」と言われる木崎
木崎は、「絶対にやだ!」とごねてるけど、編集さんの熱意に根負けし、足が不自由なのがバレないのなら・・・と引き受けることにする
木崎の新刊タイトルは「星のうた」
「果たされなかった約束をもう一度、19年後のあの日、あの場所で待っています」という意味深な文章で終わってる両親殺害のお話
実は、これは、木崎が三原先生に向けて書いたメッセージで・・・
木崎は、これを読んだ三原先生がサイン会にやってくるんじゃないかと期待している
木崎の叔父は、木崎の新刊を読んで、この本は、木崎の体験をそのまま本にしたものではないかと疑問に思ってる
だけど、叔父から、そう聞かれて「俺は当時のことをなにも覚えてない」と嘘をつく木崎
叔父から「復讐劇」と言われ、そういう捉え方もあるんだな・・・と木崎は思っている
だけど、木崎は、先生と別れた後に車の追突事故にあっていて
当時の事情聴取で、事故のショックで自分はなにも覚えてないという嘘をついて先生のことを守ったんです
そして、サイン会当日がやってくる
先生が現れるのでは?と不安と期待で胸をいっぱいにしている木崎
だけど、サイン会終了の時間がきても、三原先生はやってこなかった
残念に思う木崎に、編集者さんが「どうしても先生に会いたいって方がきています」という
高鳴る木崎の胸!
だけど、やってきたのは槙!
思いもよらない槙の登場に驚く木崎
槙は、木崎に花束を渡し、「サインお願いします」という
そして「新刊とてもよかったです」と言って、さらに、「この本の主人公は木崎さんですよね」と言うのです
槙の言葉に驚く木崎
「僕が歩く君の軌跡」 11話 お前を傷つけたんじゃないのか…?(ネタバレ有)
なぜ槙がそれを知ってるのか?
槙の言葉に驚いた木崎
立ち去っていく槙を追いかけたいけど、足が自由に動かない!
家に帰って、どうして槙がこの話がフィクションだと知っているのか気になって仕方ない木崎は、槙に電話をかける
だけど、槙は電話に出ない
槙の兄のハルカが登場
そのころ、槙は、自分の兄の「ハルカ」とカフェで会っていた
槙は、手に木崎の新刊の「星のうた」と持っていて、今日、サイン会に行ったと話す
「実は、今日、俺もあの場にいたんだ」というハルカ
槙は「え?そうなの?」と驚く
けれど、ハルカは「俺はサインをもらいに行ったんじゃないけどな・・・」と言って
槙に「お前に聞きたいことがある」と警察手帳を見せる
「え?」となる槙
直進拒否?
シーンは、再び木崎へと移る
木崎は、自分によくしてくれた槙に対して、相談もせずにヘルパーチェンジをし、自分から遠ざけた
自分は槙を傷つけたのに・・・
なんで、今日来てくれたんだよ?とモヤモヤしてる
翌日、ヘルパーの吉井から、槙が忙しくしていると聞いた木崎
忙しかったから電話に出れなかったんだ・・・と、もう一度電話をかけるのです
だけど、つながった電話からは着信拒否を思わせる「現在使われていません」という冷たいアナウンスが流れる
ショックを受ける木崎
そして、ここにきて、槙の兄が登場!!
槙兄もイケメン!
だけど、警察手帳を見せるって・・・ただ事じゃないですよね?
「僕が歩く君の軌跡」 12話 もし本当に嫌われてしまっていたら?(ネタバレ有)
家を飛び出す木崎
なんど電話しても流れる冷たいアナウンス音
木崎は、「槙に嫌われた?」と不安になる
でも、槙を突き放したのは自分の方で・・・
モヤモヤする木崎
そのまま、車いすで外へと飛び出す
ハルカは木崎の事件を調べてる?
シーンは槙の兄のハルカへ
ハルカは、中学生だった木崎の写真が載っている「両親殺害・男子中学生誘拐事件」の記事を見ている
なにか考えているハルカ
木崎の本「星のうた」をカバンに閉まって、家へと帰るのですが・・・
誰かに向かって「ただいま」と声をかけている?
槙に会いたい一心で車いすを動かす木崎
シーンは再び木崎へ!
車いすで、以前、槙と一緒にでかけた公園へ向かってる
以前、その公園に行ったとき、槙が「俺の家ここらへんなんです」と言ったのだ
車いすの木崎は、車にぶつかりそうになったり、飛び出してきた自転車にぶつかりそうになる
ぶつかりそうになった自転車の持ち主は、木崎に向かって思いきり舌打ちする
それが聞こえて、自分の無力さに絶望する木崎
改めて、槙と一緒に過ごした時間は幸せだった・・・と思うのです
でも・・・もう、槙は俺と二度と会いたくないかもしれない
槙が俺のことをどう思ってるのかを気にするなんて・・・・と思う木崎
そして、ようやく、以前、槙と一緒にやってきた公園へと辿りつく
公園に入ると、公園の側道を歩く槙が見える
槙を追いかけるかどうか迷う木崎!
でも、そこで車いすが大きな石にぶつかり、体勢を崩し、車いすから転げ落ちる
木崎は、槙の名前を大きな声で呼ぶのです
いざ、距離を取られたら、追いかけたくなるって・・・
あるあるですよね!
木崎の心の迷いはすごくよくわかる!
車いすで不自由な木崎の心の葛藤がつらいです!