- コミック2巻が2019年12月16日発売
WEBマガジン「カチCOMI」にて連載中の千葉リョウコ先生作の「月の街、花の都」
1巻のラストは、攻めであるはずの主人公が、愛する者のために、おっさん相手の受けになる!という衝撃の展開で一旦幕!!となりました
もう!!
「え?これはあかんやろー!!!!地雷踏みまくりやろう!!!!」って展開に、ギョエーーーー!って感じで・・・
(地雷要素は、個々によって違うと思いますが、これは地雷の人が多かったと思う!!)
これをどういう展開でハピエンにするのか?
ヒッジョーに先が気になる作品となっています
そういうわけで、連載を追いかけたいと思います
こちらの記事は配信されると最新話を追記していきます
この記事にはネタバレ及びオチが含まれています。閲覧の際にはご注意ください
目次
「月の街、花の都」はこういうお話です
★
- ファンタジーBL
- シリアス
- ダーク寄り
舞台はファンタジーワールドとなっています
主人公たちを取り巻く環境はこんな感じ!
- 廃墟と化した街「月光街」と、繁栄した街「花街」がある世界
- 「月光街」は、「イーストブロック」と「ノースブロック」に分かれている
- 「ノースブロック」は特に治安が悪い
主人公のケイは、「イーストブロック」で自警団を作り、廃墟と化したこの街を少しでも安心して住める街にしようとしている青年
ある日、ふらりとこの街にきた一葉に一目ぼれし、身体の関係を持つようになる
けれど、一葉は男娼でもあり、ケイのことを特別視したりしない
実は、この一葉は、ケイの義父から「ケイを連れ戻すよう」命令された青年だった
ケイの父は「花街」で大企業を営む総裁
ケイの母に恋焦がれ、ケイの母の死後、ケイをひきとり、幼いケイを好き勝手にもて遊んだクズ野郎なのです
一葉の手引きによって、「イーストブロック」にいるケイの身の回りで、次々にトラブルが起こりだす
自分だけでなく「イーストブロック」にいる仲間にも危害が起こると観念したケイは義父の元へと単身もどることになるのですが・・・
そこで待っていたのは義父からの異常な愛
弱者が凌辱され、虐げられ、理不尽な扱いをされる世界観は、胸えぐられる痛い作品
でも、最後はハピエンだと信じたい作品なのです
「月の街、花の都」第7話
一葉視点で描かれる過去
時系列は過去です
一葉視点となっています
路上で裸で横たわる一葉
意識は朦朧としている
一葉の側には幼い子供がふたりいて泣いている
ふたりのことを「二花」「三樹」と呼んでいる一葉
幼い子供ふたりは、一葉の妹と弟です
その一葉に声をかけたのがケイの父・東雲宗玄
不遜な笑みを浮かべてケイに「俺の下で働くなら、3人まとめて面倒をみよう」という
ケイは弟と妹を守るために、宗玄についていく
そして、宗玄から、月光街にいる息子を連れ戻せと命令される
しかも、ただ連れ戻すだけではつまらないから、息子を誘惑し、どん底に突き落としてほしいと言われるのです
宗玄の考え方や言葉を「胸糞わるい」と聞いている一葉
でも、自分は与えられた仕事をこなすだけだと月光街へと向かうのです
そして、宗玄の息子であるケイと出会う
最初、一葉は、ケイのことを「お坊ちゃんのお人よし」と見下しているが、会話しているうちに、自分の手の内を見透かされているような気分になってくる
そして・・・
一線を越えてしまったら・・・(←ケイが攻めです)
心が読めないケイの魅力に飲み込まれそうになる
一葉にとってケイと過ごす時間は、ごく普通の、ごく平凡な毎日で、自分がいかに今まで普通の生活をしてこなかったかを知り、自分の内側の醜さを感じることになるのです
そして・・・
時間は、現代に戻ります(第6話のラストです)
義父に抱かれてベッドに横たわるケイを見てしまった一葉
ケイが義父の元に戻るということの意味を初めて知り・・・
第6話の続きが気になって仕方ないんですが・・・
第7話の冒頭は、一葉視点で見た、ケイとの出会いが描かれています
一葉には、弟や妹・・・守るべきものがあり、自分を犠牲にし、生きているのがよくわかり、本当につらい
一葉は自分は醜いって思っているけど・・・
一葉自身は、ほんとうにいい子なんですよ
しかし・・・宗玄・・・・
ほんと変態サディストですよね。
身体的苦痛ではなく精神的苦痛を与えるっていうのが、本当に最低最悪な野郎です!!
一葉は、ケイが義父に凌辱されているっていうことを知らなかったんですね
知っていたら・・・
また、違う選択もあったのかなー・・・って思います
「月の街、花の都」第8話
ケイは一葉を助けるために準備をしていた
宗玄が出て行った後、裸のケイとふたりきりになる一葉
ケイは「変なもの見せて悪かった」っていうけど
一葉は「人のセックス見るのも自分のセックス見られるのも慣れているから」と答える
ケイは、ははって笑って「ヘビーな仕事だな。さすが、東雲の諜報員」という
一葉は、ケイは、わかっていて自分に騙されたからお互い様だ。という
ケイは、「(一葉と過ごした時間は)楽しかった」という
「本当は、ずっとあそこでごっこ遊びをしてたかったけど、そうはいかないよな」と続け
ケイのその言葉と表情になにか予感を感じる一葉
だけど、そこの八重樫が来て、一葉を部屋の外に出す
廊下で、八重樫から、ケイに頼まれて、一葉の妹と弟を保護し、3人そろっての新しい戸籍を用意し、パスポートも用意したと聞かされる一葉
新しい街で再出発しろ。と八重樫から言われる
そして、ケイが、訓練施設にいた一葉を見て、ずっと、「助けたい」と思っていたことを知る一葉
その事実に驚き、自分は新しい街には「行かない」と言うのだけど
八重樫に「俺はあんたを信用してない。とっとと兄弟3人でケイの前から姿を消してもらいたい」と言われる
ゴウに告白したイサミだが・・・
そして・・・
シーンは月光街へ
イサミがモブとエッチしている
ゴウが好きなイサミは、その恋心を発散するために適当な男を抱いているみたい
モブから不思議なにおいがしてクラクラするイサミ
モブは「この香り、花都ではやりの香水なんだよ」というのです
そして・・・
モブと別れ、ゴウのいる家へと帰るイサミ
ゴウはケイに頼まれた仕事をやっている
イサミは「ケイはいないんだから、別にいいんじゃないの?」っていうけれど
ケイへの忠誠心が強いゴウはそういうわけにいかないみたい
いつだって「ケイのことが第一優先」のゴウ
面白くないイサミだが、さっき嗅いだ匂いで頭がクラクラして、思わず、ゴウに「好きなんだ」と告白してしまう
イサミの告白に真っ赤になるゴウ
いきなりの告白にかなり動揺するんだけど、イサミは「叶うなんて思ってない」と言って・・・
ふたりの空気が悪いところに、ドアを開けて入ってくる人物がいる
「お取込み中悪いんだけど・・・」と入ってきたのは八重樫で・・・
すみませーーーーーん!!
最後、ゴウとイサミの部屋に入ってきたの
八重樫さんだと思うんですよーーーー!!!
だって!!八重樫さんに似てるもん!!
でも、いつも八重樫さんって、ピシッとスーツ姿でしょ?
すっごいカジュアルな格好をしているから・・・「え?八重樫らさんに似てるけど?似てるけど?」って感じなんです!!!
もし・・・違ってたら、ごめんね!!
第8話は、第6話のシーンの続きになるけど
そこまで気持ちが沈まない展開でしたね!
ケイが、イケメンすぎて!
ほんと!素敵すぎる!!
自分も、ものすごーく強者から傷を負わされているのに・・・
それでも、一葉が再生できるように、いろんな準備を整えてくれていたんですね
ケイに忠誠を尽くす八重樫さんもかっこいいなー・・・・
ケイと八重樫さんは、なにやら計画があるみたいなんですね!
あの、胸糞悪い義父に対抗するつもりなのかな?
次回の展開も楽しみです
「月の街、花の都」第9話
イサミの手慣れた感じにショックのゴウ
ゴウとイサミの前に現れた八重樫
八重樫はケイが今置かれている現状をふたりにはなし
「(ケイが)背中を預けられる仲間がほしい」と言います
ゴウもイサミ八重樫のことを信じていいのかどうかわからない
八重樫は、ゴウお得意のクラッキング技術で徹底的に調べればいい。と言います
それを横で聞いていたイサミは「じゃあ、俺関係ないね」という
PCもハッキングもできない自分は必要ない。と部屋を出て行ってしまうのです
「タイミングが悪かった」と「明日またくる」いう八重樫
八重樫が帰った後、ゴウはイサミの部屋へ行く
だけど、イサミはなかなか出てこない
ゴウはなんども「開けろって」とドア越しに頼む
ようやく出てきたイサミ
しゅん・・・って顔ををしながら「ひどいことしちゃうから・・・もう、自分の部屋に戻って・・・」という
ゴウは、イサミの情けない顔をみて「おまえ・・・昔は泣き虫だったよな・・・忘れてた」とイサミの頬をなでる
「おまえのこと大事だよ」というゴウ
「でも・・・ケイが一番でしょ?」と答えるイサミ
ゴウは「おまえが一緒じゃなきゃ、俺はここまで生きてこれなかった」と答える
イサミの「好き」とゴウがいう「好き」は別物かもしれないけれど
「イサミにならなにをされてもいいよ。」というゴウ
イサミはゴウをベッドに連れて行って
ゴウの大事な場所を口で刺激する
気持ちよくなっちゃうゴウだけど、その手慣れた感じにイサミが他のやつにもこういうことをしていることに気づく
「ずいぶん経験があるんだな・・・」というゴウ
イサミは正座になっちゃって・・・しゅんとなって「だって・・・そういう気分の時もあるだろ・・・」と答える
そしたら、ゴウが泣きだしちゃって・・・
泣いている自分自身に驚くゴウ
これは・・・ゴウは無自覚にイサミのことが好きってこと?
ケイの信者だったゴウだけど、それは「憧れ」って生持ちだけだったってことなんでしょうか?
イサミが自分以外の誰かとそういうことをしているって事実に傷ついているゴウ
次回は、気持ちが通じ合うのかな?
「月の街、花の都」第10話
イサミ×ゴウ
街を一人で歩くゴウ
考えるのは、ケイと出会ったばかりの頃
ゴミだめのようなこの街で、ひとり自警団のようなことをしていたケイ
街中でPCを開いているケイに「そんなことしてなんになる?」と声をかけたら
ケイは、電気会社のシステム改ざんをしていてこの街に電気を引こうとしていた
ゴウは、ケイからPCを教わり、あっという間にケイよりもPCがうまくなったゴウ
そんなことを思い出しながら街を歩いていると
イサミが男の子ともめている姿が目に入る
男の子の方は、イサミに会いたくて、わざわざイサミに会うためにここまで来たって感じ
だけど、イサミは、「迷惑だ」と冷たい
そして、ゴウの姿が目に入ったイサミは男の子を放ったまま、ゴウに駆け寄ってくる
どうも、イサミは、朝起きて姿がなくなったゴウのことが心配で探し回っていたみたい
ゴウに抱き着くイサミ
そしたら、イサミに冷たくあしらわれた男の子が、ナイフでイサミのことを刺そうとして・・・
ゴウはイサミをかばって刺され腕から血を流す
驚くイサミだけど
ゴウはイサミに「この子に謝れ」という
「断るにしたって、他に言い方があるだろ」と言うゴウ
「人の気持ちをなんだと思っているんだ」とゴウに怒られて、イサミは男の子に「ごめん・・・」と謝るのです
腕を刺されたゴウはイサミと一緒に治療所へと行く
そこでゴウはイサミに「ケイは何も持っていない俺のことをはじめて認めてくれた人だ。お前のことも・・・俺はそれがうれしかった」とイサミにキスをする
そして・・・
再び、街へやってきた八重樫に、ふたりで協力することを約束するのです
義父から衝撃の告白・・・ショックで青くなるケイ
シーンは変わり・・・ケイと義父
月を見ているケイに、月がほしいのなら月の土地でもかってやろうか?という義父
ケイは、「見てるくらいがちょうどいい」と答えます
義父は、ケイのその言葉に、昔話をはじめる
ケイの母と父とは大学の同級生だった・・・と語り始める義父
美しかったケイの母と頭の良かったケイの父は必然的に恋に落ち、自分など相手にされなかった・・・という義父
そして、ケイを見ながら「おまえは、ほんとあの女に似ている」と冷たくいう
ケイは、母のことを「あの女」呼ばわりする義父に違和感を感じる
問い詰めると、義父は「わたしがあの女を愛していたなど一度でも言ったことがあったか?」と不敵な笑みをうかべる義父
義父が愛していたのは母でなく父のほうだったのです!!!
しかも、義父は邪魔だった母とケイを事故に見せかけて殺そうとして、あやまって父も事故に巻き込んで殺してしまったことを告白する
その告白に、衝撃を受けて青くなるケイ
けど、人の気持ちなどわからない義父は、愉快そうに、「あの女に似ていたお前が、最近、ふと征人(ケイの父)に似ていることが増えてきた」と言い
「それがうれしい」というのです
ケイ×一葉
義父からの驚きの告白の後
あまりのショックで、部屋で月を見あげているケイ
そこにやってきたのが一葉
一葉のことはすでに逃がしたはずなのに・・・?
「なぜまだここにいる?」と聞くケイ
八重樫が自分の命令に従わなかったことにいらだつ様子をみせる
一葉は「おれが勝手に残ったんだ」とケイに言う
そして、なぜ、ケイをだました俺を助けてくれるのか?と聞いてくる
ケイは「ごっこ遊びが思った以上に楽しくてさ・・・そのお礼だ」と答えるのです
一葉はケイに「もう一回だけ、あのごっこ遊びをしないか?」と聞く
義父の告白に打ちのめされて、うつろな感じだったケイの目がようやく一葉をちゃんと見る
「やっとこっち見た」という一葉はケイにキスをして・・・
いや・・・義父の告白にびっくりした!!!
あ!そっち?そっちでしたか?!
でも・・・この義父、本当に悪魔のような人間なんですよ!
人の気持ちがわからないってこういうことを言うんだ!って思いました
「月がほしいのなら月の土地でもかってやろうか?」って・・・
ロマンのかけらもありませんよね・・・
ケイが自分の思い人に似てきたことを、「子供が育ってきたことを喜ぶ親の気持ち」に例えてるし・・・
いや・・・ほんとこの義父、やばい・・・
ちょっとサイコパス的な狂気を感じますね・・・
最後の一葉の登場には驚きました
ここで登場してくる?義父にばれない?とドキドキ・・・・
どうなっちゃうんでしょう?
「月の街、花の都」第11話
八重樫の下の名前に驚くゴウとイサミ
八重樫に花都へと連れてこられたイサミとゴウ
ビルが並び活気がある人々や街並みに車の中から「おお!!!」って感じのふたり!
八重樫が用意したホテルへと行く
八重樫はゴウのためにPCを用意していて
それで遊びながらしばらくここにいるよう指示します
そして、レオという男をゴウとイサミに紹介する
レオは東雲の警備部に所属しているそうで・・・
初対面のレオに警戒心を抱くゴウだけど
レオは「俺は社長派でもなく、享吾派でもなく慶(けい)派だから!」と明るい!
ゴウとイサミはレオの言った「慶」が誰の事だか一瞬わからないけど
「慶」は、八重樫の下の名前だと判明!!
それを知ったゴウは、「ケイは、あんた(八重樫)のこと信頼しているんだな」という
八重樫は、享吾が“ケイ”と名乗っていると知った時、驚いたみたいなんだけど
でも、それは、自分に対する恨みを忘れないためなのかもしれない。と言う
今回のことも、自分は、罪滅ぼしをして自己満足をしたいだけなのかもしれない・・・という八重樫
ゴウは、「今、ケイのためにできることをやっているなら、理由なんてどうでもいいんじゃないか?」と返事をする
ゴウとイサミに「享吾さんのために頼む」という八重樫
自分の未来に一葉はいない。というケイ
そして・・・
ケイと一葉・・・
今更、ふたりでごっこ遊びをする意味なんてないというケイに対して
一葉は、自分は自分の仕事をしただけだから、ケイをここに連れ戻したことは悪いとは思っていない。という
でも、ケイには感謝をしている。と続け
「どうしても、あんたをひとりにしておけない」と言うのです
一葉に乗っかかられる形になるケイ
義父との行為を思い出しのか顔がこわばります
一葉は、そんなケイに「俺はあの男じゃない」といい
ケイの敏感な場所を舐めだす
一葉に舐められて固くなった部分を一葉に突っ込むケイ
ケイにいいところを突かれ、ハアハア状態になる一葉
一葉はケイに「いつもみたいに“一葉きれいだ。かわいい”って言ってよ」という
ケイは「ああ・・・これはそういう遊びだった」と言うのです
事後・・・
一葉が、わざわざ抱かれに来たのは、自分をなぐさめるためか?と聞くケイ
一葉は、「自分のことかわいそうだと思ってるんだ」とケイに言う
そして、一葉は、自分のことをかわいそうだと思ったことはない。といい
でも、月光街でケイに会った時、ケイみたいに生きたいと思った。と言います
ケイは、「一葉が月光街で会ったケイは、もういない・・・」という
そして、一葉に今からでもいいから妹と弟のもとへ行ってやれ。というケイ
一葉はケイも一緒に行こう。と答える
でも、ケイは「俺の描いている未来にお前はいない」という
一葉は「あんたはそうじゃなくても、俺の未来にはあんたがいてほしい」と言うのです
そして・・・
シーンはシャワーを浴びているケイへと移る
シャワー室の扉向こうには八重樫がいて
ケイに「手はずは全部整いました。」と報告している
最後は、東雲宗玄
彼は、ケイが自分に何かを仕掛けてくることを楽しみにしているようです
ケイが一葉に「ああ・・・これはそういう遊びだった」というシーン
顔が見えないんですけど
この時、ケイが本当はどんな気持ちなのかが気になります
現段階で、ケイの心中が推し量れない部分がすごく多いんですよね・・・
どうも、ケイは、このまま義父に負ける気はないみたいだし・・・
最後のコマのケイの表情も意味ありげです
次回の展開を待つしかないって感じです!
「月の街、花の都」第12話
12話から3巻収録となります
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