NEW 第5話と追記・更新しました(3/17)
おっさん受けやショタBLを多く描いているりーるー先生のWEB連載作品「完璧な息子」
あらすじを読んで・・・
父親と息子がライバル?いや・・・親子丼ぶりな内容かな?
面白そうだな・・・と思って読んでみたんですけど・・・
「枯れ専の攻めにおじさん受け」BLでした!!
わたくし・・・実は・・あまり「おじさん受け」には萌えない人なんですけど・・・
設定や話の流れがなかなかおもしろいと連載を追いかけてみることにしました
この記事にはネタバレが含まれます。閲覧にはご注意をお願いします
こちらの記事は配信されると最新話を追記していきます
目次
「完璧なムスコ」第1話(ネタバレ有)
枯れ専の主人公!かなり年上の男性しか性欲対象にしかならない
主人公は自転車メール便の配達スタッフの23歳・市橋智
彼は、10歳のときに父親をなくしている
それがきっかけかどうかは不明だけど、成長した智は自分よりかなり年上の男性でないと性的コーフンを覚えない
けれど、自分よりかなり年上との男性との恋愛関係は・・・大方が不毛なものばかり・・・
そして、今、お付き合いしているのが老舗紳士服メーカーの社長・梶さん(50)
出会ったときに「妻と子供がいる」と告白されたけど、出会った瞬間に智の中ではゴーサイン状態で、ソッコー、めくりめく夜を過ごす仲となったのです
智と梶のエロは、プロ並みの性感マッサージレベルの丁寧さ!
受けの梶さんは、50歳・・・
すでに閨での激しい運動は体に負担がかかってくる年齢ゾーンです(下手したら、腹上死的な?)
だから、智は下半身中心のマッサージに1時間かける
そして、さらに、たっぷりローション前戯を30分
体の負担を考え体位は寝バックで!!
激情のまま揺さぶったりせず、ピストンはゆっくり・・・ゆっくり・・・
攻めの智が、梶さんの反応を心底「かわいい」と思っているから、ここは受け入れるしかない!!
梶さんの息子登場で、まさかの息子とホテルにイン!
梶さんと智の体の相性はサイコーで、別れる気配などまったくないんだけど、ある日、梶さんの息子の恭介が智の会社にきます
そして「親父と別れて欲しい」というのです
息子としては・・・
親父にオトコがいることは昔からで、とっかえひっかえしてきたけど、今はたったひとりの愛人に夢中で、それが、自分より若い愛人に抱かれているのが問題なようなんですね
「みっともないと思いませんか?」という息子の言葉は、老け専の智の心もえぐります
しかし、梶さんのことを手放したくない智は、目の前にあったホテルを指差し「あんたが親父さんより俺のことを満足させてくれたら別れてやってもいいよ」とやけくそで言い放つのです
その勝負にのってきた梶さんの息子
しかし、枯れ専の智のブツは、ベッドの中でエレクトすることはないままで・・・
そのまま次回に続いています
何度も言いますが・・・わたくし、おじさん受けは、よほどのことがないと萌えませんので、梶さん(50)の色気ある表情を見ても、まったくコーフンしませんでした(「おじさん受け」が好きな方にはほんとう申し訳ない・・・)
じゃ、なにが面白かったかというと・・・
枯れ専である智自身も、自分の性癖に疑問を感じているという部分
そして、梶さんの息子である恭介も、自分の父親に何かしらの特別な感情を抱いているというところ
(それが、コンプレックスなのか?単に父親からの愛情がほしいだけなのかはちょっとわからない)
ベッド・インしたのに、ムードもなにもない息子の恭介は、今まで人を愛したこともなさそう
でも、智との出会いでそれが変わる予感がします
「不毛」な恋愛を、今後、どう「ハッピーエンド」に繋げていくのかがかなり気になります
「完璧なムスコ」第2話(ネタバレ有)
妹にも死んだ父親にも顔向けができない主人公
いつも飲むバーで落ち込む智
バーのスタッフに「あの子、老け専だから、年中修羅場よ」と言われているのが耳に入り、サクッと傷ついています
梶さん息子との一夜は結局、エレクトしないまま終了したのですが、息子は諦めが悪く「また連絡する」と言い残し帰っていったのです
息子のしつこさに悩む智
そして、過去の自分の男性遍歴を思い出し、どの恋愛も「不毛」だったことを思い出します
「間違っているのはいつも俺の方なのか?」と思うのですが・・・
ふと気づくと、スマホに何件もの連絡が入っていることに気づく
連絡相手は妹の“菜々”
電話をかけると、妹が「おかあさんがしんじゃう!」と号泣している
あわてて病院へとかけつける智
しかし、母親は、元気で、ただの骨折だと笑っている
そして、家に“菜々”ひとりだから、しばらく実家に帰って欲しい。とお願いするのです
すでに独り立ちしている智は、久しぶりに実家へと帰ります
兄の姿をみた妹は、肝心なときになにをしていたのか?と智を責めます
なにも返事ができない智
妹は、「大嫌い」という言葉を残し部屋へと籠もってしまいます
自分がしている不毛な恋愛に、妹にも死んだ父親にも顔を向けることができない智
どっと凹んだ智を元気づけてくれたのは梶さん
梶さんと智は、たまたま街なかで会います
これから「神戸」へ出張にいくという梶について、そのまま神戸へと行く智
そして、自分の中にある不安を消し去りたいように梶を激しく抱くのです
いつもと違う智に「なにかあったのか気になるよ」とやさしい手を差し伸べる梶さんなのですが・・・
途中、梶と息子の会話が入りますが、この親子・・・会話が噛み合っていません
のんびりおおらかな梶と、くそ真面目な息子
会話の噛み合わないおっとりした父親にイライラマックスの息子の怒鳴り声が家中に響いています
うーん・・・この息子さんは、父親に認められたいのかな?
まさか・・・この息子まで、父親のことを性的対象で見ているとか!!ドキドキ・・・
ふふ・・・まさかそこまでの修羅場展開はないか・・・(あったら、それはそれで「面白いな・・・」と思う)
とにかく、梶の息子が父親に対して、いろいろ複雑な気持ちを抱えているのは確かなようです
そして!智!!
梶のことを激しく抱いた後に、梶にやさしく手を差し伸べられています
最後のページは、梶・息子と智の対比が面白いなって思いました
次回はどういう展開をするのか楽しみです
「完璧なムスコ」第3話(ネタバレ有)
梶さんの子供の頃の遊び場へ行く智
梶さんと神戸までやってきた智
梶さんはこの街で生まれたといい、一番はじめの梶紳士服の店へと智を連れて行く
今はギャラリーとして貸し出されている店に入れてもらう智
梶さんは小さい頃、ここを遊び場にして父親の仕事を一日中眺めていたと語ります
手入れが大変だけど、父親が守った店だからどうしても置いておきたくて・・・という梶さん
梶さんは智にやさしいキスをし、自分はまだ寄る所があるからと智を先に東京へと帰すのです
恭介と智がもう一度エロチャレンジ!
東京に帰ると、梶さんの息子・恭介が智の帰りを待っていた
今日もチャレンジする気満々の恭介
しかし、昨日一晩家を帰らなかった智は妹のために一度家へと帰らなければならない
それを伝えると、恭介は智の家へ行くという
智の帰りを喜んで迎える智・妹
智は恭介を「仕事先の知り合い」だと妹に紹介する
智・妹は兄の仕事先の知り合いの恭介に興味津々
お茶を出したり、おしゃべりしたり、ゲームをしだしたりしてなかなか寝ない
智がトイレに立っている間も、妹のおしゃべりは続く
智がこの家がキライで寄り付かないこと
死んだ父親のことを思い出したくないようだということ・・・
智・妹の話を聞いた恭介は、智がなぜ父親ほど年の離れた相手とつきあうのかがわかった気になる
そして、ようやく妹が寝て、いざ、ベッドインとなるふたり
この間同様、恭介の色気のなさに、智のブツは一向に勃つ気配がない
「それじゃ勃つもんも勃たねぇ」とあきれる智の言葉に、恭介は、添い寝になり、横から手をのばす形で智のブツをしごきだす
ラストのコマは、恭介の脱いだスーツの胸ポケットに仕込まれたカメラのようなものが描かれています
ラストのコマが気になりますね・・・
これ、小型カメラに見えるけど・・・
恭介としては、父親の愛人を寝取る姿を撮ることで、父親に浮気をやめてもらいたいってことなのかな?
あのお父さんにそんなことしても無駄そうだけど?
神戸に残った梶さんもちょっと気になります
「完璧なムスコ」第4話(ネタバレ有)
智との一夜の動画を梶さんに見せた恭介
息子の恭介が朝帰りをしたと家政婦から聞いた梶さん
家に帰り、「いい人と一緒だったのかなー」といつもののんびりした調子で恭介に話しかけます
恭介は冷めた態度で、梶さんに「話がある」と別室でふたりきりになる
そして、恭介が梶さんに見せたのは、昨夜の智と裸で組んず解れつしている動画
恭介「このとおり父さんの愛人の市橋智と寝てる。父さんには市橋と別れてもらいたい」
状況が飲み込めない梶さん
恭介は、梶さんが智を神戸に連れて行ったことを許せないようで「俺は父さんを許せない」というのです
そして・・・
智の方はというと・・・
昨夜のふたりのベッドでの動画を梶さんに見せる。というメールを恭介からもらうのです
あわてて、恭介に電話をする智
「もしかして・・・あいつ(恭介)・・・最初から梶さんに復讐するつもりだった?」と焦ります
そこに恭介からメールが入る
それは喫茶店の待ち合わせのメールで・・・
父親と別れてほしい恭介。智は怒りでいっぱいになり・・・
智は、恭介に指定された場所へと向かいます
喫茶店で恭介と向い合せで座る智
怒りで怒鳴り出したいところだが、静かな喫茶店ではそれさえもできず、いらだちは募るばかり
恭介は、梶さんにあの動画を見せたこと。梶さんは顔色こそ変えたが、取り乱さなかったこと。を伝える
恭介「あんたの方から引導を渡してほしい」
恭介は、「あんたは、オッサンにしか勃たない。あんたは出来もしない約束を俺とした。卑怯だ。親父と別れなければ、この動画をあんたの妹に見せる」と智を脅します
智は完全に不利な状況となり、怒りを口にすることもできない
そんな智に恭介は「最後に俺のケツを掘るチャンスでもくれてやろうか?」という
恭介に怒りをぶつけるように抱く智
恭介と智はホテルに行く
智は怒りでいっぱいでブツはそそり立っている
それを見た恭介は「こうして怒らせればよかったのか・・・散々、勃たせようとしたのがバカみたいだな」という
恭介のその言葉にカチンときた智は、遠慮なく自分のブツを恭介に突っ込む
恭介のそこは狭くて・・・きつくて・・・
智の動きはゆっくりになるんだけど、そんな智を煽るように「俺の尻はその程度で壊れたりしない」といじわるな表情をする恭介
恭介のその言葉に智はガツガツ動き出し、ひとりで先にイク
はー・・・はー・・・呼吸を整える智
智は「そんなに梶さんはひどい父親か?」と聞く
恭介は、父親である梶さんを子供の頃から尊敬していたことを語りだす
男にだらしないところを除けば、不在がちだった母親の代わりに目一杯愛情をかけ育ててくれた・・・と言う恭介
恭介は、そんな父の後を継ぐのは自分だと思っていたのに、そうじゃないと知ったとき、父親に期待されていないと絶望したそうです
俺といるより若い愛人といるほうが幸せそうだった。といわれ良心が痛む智
「神戸はよかっただろう・・・あそこは特別な場所だったろ・・・」という恭介
最後は、智に「梶さんと二度と会わないと誓います」と一筆書け!と恭介がいうところで「続く」となっています
ひょ・・・ひょえーーーー!!!
これ・・・BLですよね?
ラブ要素はどこに~!!!
第一話のときには、恭介と智が最終的にくっつく的流れを予想していたのですが・・・
そんな甘さは全くないまま第4話を向かえてしまいました!!!
恭介が「最後に尻を貸してやる」っていうセリフは、けっこう唐突な気もしたんですが、これ、智の怒りを思いやってのことなのかな?
智も怒りをぶつけるように恭介を犯して、どこか、気持ちが和らいでる・・・
自分の処女を差し出してでも、父親とその愛人を別れさせたかった恭介
まだ表に出ていない事情も気になるところです
神戸に一体なにがあるのか?
次回の展開も楽しみにしたいと思います
「完璧なムスコ」第5話(ネタバレ有)
智と梶さんの関係を断つことに成功した恭介
智に一筆書いてもらった恭介は、智のスマホにある梶さんのアドレスや履歴もすべて消す
これで、満足なのかよ!と悔しそうな智
恭介は、「満足だ。こうして親父を大事にしてるものを踏みにじれば、なにかが変わるんじゃないかと期待してた」と答える
智の母親が退院し、家族で退院祝いをする
亡くなった父の遺影を見て、「梶さんに会いたい」と思う智
梶さんの父が危篤。父と梶さんの間にあるものとは・・・
シーンは変わり、梶さんと恭介が新幹線に乗っている
神戸の祖父が危篤だそうです
梶さんは、にこにこして「恭ちゃん、ありがとうー。一緒に来てくれて」と言っている
恭介は、「もっと怒ってると思った」
アイスをもぐもぐ食べる梶さん
恭介は「俺はもう十分怒った。でも父さんはもっと怒るべきじゃないのか」と聞く
そんな恭介に、「恭ちゃんは優しい子に育ったなー」って梶さんがいうのです
本音の見えない父(梶さん)にいらつく恭介
神戸の病院につくと、ずっと海外にいた母親もかけつけてくる
梶さんうれしそう
お母さんは、「おじいちゃんとパパ(梶さん)を二人きりにしてあげなさい。」と恭介を病室から連れ出す
もうすぐ祖父が亡くなるというのにいいのか?と聞く恭介
お母さんは「あたしらはええの」という
恭介は不機嫌になる
恭介「なにもわかってないのはおれだけじゃないか」
そんな恭介にお母さんは昔のことを語りだす
梶さんのお父さんは一代で紳士服の会社を立ち上げ成功させ、一人息子だった梶さんに大きな期待をかけたとっても厳しい人だった
ゲイで乙女な梶さんは、父に自分の性癖を言うこともできず、跡継ぎとして結婚
恭介が生まれたときには、身も心もへとへとだったようで・・・
でも、そんなときに神戸の震災が起こり・・・
梶さんの人生観が変わったみたいで・・・・
お母さんに頭を下げて「一生のお願い」として「男の愛人を作るのを許してほしい」とお願いしたのです
お母さんは、お父さんの思いを受け入れ許したんですね
梶さんと話す恭介
そして・・・ついに祖父が亡くなり・・・
恭介は梶さんとふたりで話す
祖父が亡くなったら、お母さんと梶さんは離婚すると約束していたみたい
恭介は、梶さんがそこまで守ろうとした店をなぜ自分に継がせてくれないのか?と聞く
でも、梶さんは、ずっと、自分の代で店はたたむと決めていたというんです。
そして・・・
東京にいる智が梶さんからの手紙を読むシーンになる
手紙には、梶さんが、自分が父に一度もほめられたことがないこと
父がずっと怖くて、同時に認められたくて仕方なかったこと
智が、おじさんばかりに恋をするのは、もしかして、死んだ父親からのバチなんじゃないかと語った時、智が自分と同じ痛みを抱えていたと知り、慰められたことが書かれてて
最後に「ありがとう」という言葉に締めくくられているのです
涙を流す智
それから5年の月日がたち・・・
そして・・・
それから5年後・・・
運送会社で所長になった智
そんな智を訪ねてくる人がいる
それが子供を抱えた恭介
子どもは恭介の子供で、去年結婚した。という
智は「急に現れてこれはねーわ」とあきれてる
恭介は、梶さんの会社が恭介の会社に買収されたことを伝え、今でも、オーダースーツ専門の子会社として機能していることを伝えます
そして、この住所に荷物を届けてほしいという
その住所は梶さんのいる会社で
智は梶さんと5年ぶりに再会する
智に久しぶりに会って、照れている梶さん
「恥ずかしいなー。僕、おじいちゃんになって・・・」っていう梶さんを抱きしめる智
智「俺、やっぱり梶さんが好きです」と告白する
梶さんも「僕も」といったところでENDです
う・・・う・・・・うううううーーーーーん・・・・・・
これは、ちょっと難しかったですね
テーマは、父親への愛????
梶さんの奥さん、物分かりいいなー・・・ってか、よすぎない?
いや・・・性癖を隠して結婚しなければならなかった梶さんの苦悩はすごくよくわかるんだけど・・・
でもなー・・・
うううーーーん
わたしの頭が固すぎなのかな?
あとね・・・前話までものすごく面白かったのに・・・
なんか、漫画ならではのご都合主義のハピエンになっている気もする
5年たったら、もう、無効ってこと?
それくらい苦しんだんだから、もう、いいじゃん的な?
恭介のあの憎しみも月日とともに和らいだってこと?
え?
じゃ、最初から、引き離そうとしなくてもよかったのでは???
うううーーーーん・・・
恭介はあれだけのことをしたんだから、ヒールキャラになりきってほしかったわー・・・
でも、最後は、みんなハピエンだし、これで正解なのかな?
ちょっと、かなり難しい作品でしたね
読む人によっては感想が変わってきそうです
コミック化されて一気読みしたら、また別の感想が湧き上がりそう!