日野晶

皇帝と宦官シリーズ「帝國の宦官-嵐を呼ぶ弟編-」日野晶 ネタバレ感想

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NEW嵐を呼ぶ弟編−4−を追記しました(9/12)

「帝國の宦官 2巻 情報まとめ
  • コミック1巻が2019年10月10日発売
  • 紙書籍・電子同時発売です
  • 描きおろし28P有り

どの作品からどう読んでいいのかかなりわかりにくい「皇帝と宦官」シリーズ!!

記事をかくにあたり、アイキャッチを作るのですが・・・

「帝國の宦官」は、皇帝と宦官シリーズって括りなんだなー・・・とか、改めて思い出したりしてねー・・・

(いつの間にか、「帝國の宦官」は「帝國の宦官」で独立して考えていた!)

でも・・・

シリーズの間でつながりがあるキャラクターは登場するけど

単独で楽しめるからねー

どれから読んでも安心して楽しめます!

「皇帝と宦官」シリーズについてはメインブログでまとめ記事を書いているので、他のシリーズが気になる方はそちらをチェックしてみてくださいね!

こちらの記事は配信されると最新話を追記していきます

この記事にはネタバレが含まれます。閲覧にはご注意をお願いします

「帝國の宦官」はこういうお話です

  • 舞台は中国
  • 宦官BL

「帝國の宦官」は、帝国軍の兵士だった主人公が敵対する隣国の皇子に捕らわれの身となり

男の象徴部分を切られちゃって宮廷奴隷になっちゃうってお話です

あそこをチョキンッて切られちゃうって・・・もう・・・ゾォォォォォ~ってなっちゃう展開なのですが

このシリーズは、そこを「恋愛」にたどり着くまでのエッセンスのひとつとして捉えているのが面白いところなんですよね!

だから、大事なところを切られて、主人公はむっちゃショックを受けるけど、けっこう前向き!けっこう明るい!!

そして、大事な部分を失った主人公は、皇子に寵愛されます

けど、もとは敵対する国の兵士だった主人公は、一国の皇子に求愛され、うれしく思うものの、心の中ではいろんな複雑な葛藤をかかえるようになるのです

この葛藤部分が、この作品の面白いところだと思います

後出しで出てくる「実は・・・」って設定も面白くって

かなりドラマチックな展開が楽しめます

最後はラブラブだよ~!!!!

【無料配信中!】どれから読んでも面白い!!「皇帝と宦官シリーズ」入門

「帝國の宦官」嵐を呼ぶ弟編−1−

look!
嵐を呼ぶ弟編−1−

ビジャンの弟パールシャーは空気を読まないまるで嵐のような男。自分よりたくましい色男を喘がせたい宦官・張春が目を付けるが…【全42ページ】

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ビジャンの弟パールシャーが登場!

皇帝と相変わらずラブラブで密月状態のビジャン

朝から濃厚にチュッチュして絡み合っております

そして、ビジャンは、今は皇子の護衛として日中も皇子のそばにべったりいるみたい

そんな平和な毎日をかき乱す新キャラが登場!

それがビジャンの弟のパールシャー

ビジャンは隣国で死んだと聞かされていたパールシャー

しかし商人から、「ビジャンが隣国の皇子の女になっている」と聞いて

事実を確認しにきたのだ

パールシャーにとって、兵士で勇ましかった兄は自慢の存在だったみたい

「去勢されたなんて与太話だよな?兄貴を侮辱する奴は許さない」とビジャンにいうのです

弟からの信頼にビジャンは慌てます

皇子のもとへいって相談すると、皇子はビジャンのプライドのために協力すると言ってくれます

皇子はパールシャーに「ビジャンは優秀な戦士だ。今では私の大切な家族だよ」と言ってくれる

パールシャーは、自分の尊敬する兄は異国の地で出世したんだ!とすごく喜んでくれるのです

脇キャラだった張春にスポットが!

しばらく滞在することになったパールシャー

客人扱いで、張春(チョウシュン)・揚丁(ヨウテイ)・枕蘭(チンラン)たち3人の宦官がお世話することになる

海ホタル
海ホタル
張春(チョウシュン)たち3人トリオの宦官は、ビジャンが宦官になったころからのつきあい

宦官になって大変だったビジャンに振りまわされながらも、面白おかしくそばで支えてくれた!

ビジャンの弟を世話すると知った張春(チョウシュン)・揚丁(ヨウテイ)・枕蘭(チンラン)

記憶によみがえるのはビジャンが宦官になったころのハチャメチャぶり・・・

揚丁・枕蘭は張春にパールシャーの世話を押し付けます

この張春

実は、攻め気質みたいで、趣味はお尻の切れ上がったいい男をヒイヒイ言わせることらしい・・・

自室で服を着替えながら「遊びたいときに遊べて忙しい時ほっといてくれるいい男がほしいなー」と思っている

そんな着替えの最中の張春の部屋をパールシャーが覗く

裸の張春に「風邪をひく」といって布をかぶせるパールシャー

そして・・・張春の体に興味津々

おっぱいはないのに、ブツもないってどうなってるの?と張春の体をさすさすしだす

初対面の男にいきなり体を興味津々に触られ叫ぶ張春

パールシャー「子供はうめるのか?男なのか?女なのか?女に決まっているよな」

張春・・・どう返事していいのかわからない

返事に困っている張春に「違うのか?少なくても俺の国では、その体を男とは呼ばない」というパールシャー

張春は、パールシャーの言葉に、彼が夜這いにきたんだと勘違いして、「私と深い仲になりたいなら・・・ゴニョゴニョ」とうれしそう

張春は「お望みのままに貴方の体を慰めてあげましょう」と答えるのです

いやいやいやいや・・・

張春に目がありますよーーーー!!!

糸目状態で横一文字の目なのが、ところどころ、ここぞ!というところで目が出現してる!(笑)

パールシャーが夜這いに来たと勘違いした張春

すっかりその気になっている

それを見た揚丁と枕蘭が遠い目しちゃっているのが笑えます!

パールシャー・・・見た目はたくましいイケメンだけど、中身は、ちょっと子供っぽい男のようです!

張春とパールシャーの今後から目が離せません!

「帝國の宦官」嵐を呼ぶ弟編−2−

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嵐を呼ぶ弟編−2−

憧れの兄が皇子の情人で宦官であるとは夢にも思わないパールシャー。彼が好みど真ん中な張春。二人の距離はぐっと近づき…【全36ページ】

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パールシャーがビジャンの弟知って「手が出せない」と思う張春

男らしい男を自分の手でイカせたとき、自分が失った部分が満たされる気持ちになる張春

張春に「お望みのままに貴方の体を慰めてあげましょう」と言われたパールシャーは「キモイ」と答える

張春・・・ショックで泣いちゃう

パールシャーは「すまん・・・俺は正直すぎるところがあって・・・」というけど

さらに傷つく張春

そして、ここでパールシャーが、ビジャンの弟の客人であることを知る

「手が出せない・・・」とガクリとなる張春

そして、パールシャーに「私の体を女性か男性かと悩んでおられましたが、我々は宦官です」と説明するのです

弟をだましているビジャン。良心が痛み・・・

しかし、パールシャーには「宦官」というものがよくわからないみたいで

翌日、兄であるビジャンに「宦官ってなんだ?」と聞く

自分が宦官だと秘密にしているビジャンは

パールシャーの突然の質問に思い切り吹きだす

「後宮とかにいる、去勢奴隷だ」と説明するビジャン

パールシャーはちょっと理解できたみたい

夜・・・

昼間、そういう会話をしたせいか、皇子に「自分の見栄ばかり気にしている」と弱音を吐くビジャン

そして、ちゃんと自分が宦官であることを弟に説明したい。と皇子に話すビジャン

皇子は、パールシャーは10日後には帰るのに、わざわざ波風立てなくても・・・という

けど、ビジャンは、「隠し事する俺・・・カッコ悪いだろ・・・それに、右弦(皇子)のことをちゃんと紹介したい」というのです

ビジャンの言葉をうれしく思う皇子

だけど・・・

忙しくて、本当のことを言う隙がなくて・・・

なかなか、パールシャーに自分が宦官であることを話せないビジャン

パールシャーは張春を気に入って・・・「一緒に国へ帰ろう」

そして

パールシャーはというと・・・張春の部屋へと入り浸っている

パールシャーに振り回されて、いろんなところへ連れていかれる張春

最初は、ウザく思っていたけれど

次第に、一緒にいるのが楽しいって気持ちになってきてしまう

ある日、パールシャーから「この国にいるのもあと5日だ。」と言われる張春

パールシャーは、張春のことを「兄弟」と呼び、「もっと一緒にいたい」という

そして「俺の国に一緒に来ないか?」と誘うのです

宮廷宦官がこの国から単独で出るなどあってはならぬこと

パールシャーからの誘いを冗談と思っているのか、張春は笑って「うれしいですね」と答えるのです

そう言っているそばから「わたしも一緒にいると楽しくて・・・あなたが帰ってしまうなんて、わたしも寂しいですよ」と思う張春

そして、夜・・・

パールシャーは、張春のことをビジャンにお願いしておこうと思い、ビジャンの寝室へと行きます

すると

そこでは

ビジャンと皇子がはげしく絡み合っていて・・・

おおおお!!!

パールシャーに見られちゃいましたよ!!!

ちなみに、見られた時、ビジャンが皇子の上で腰振っています(笑)

子どもみたいに遊ぶパールシャーと一緒に過ごしていて張春も楽しそうな顔になっていくのが

けっこうよかったです!

張春って、けっこう達観しているキャラだったんですよね

そんな彼が、誰かと一緒に過ごして楽しいなって感覚を久しぶりに思い出したって思っているシーンもとか・・・

けっこう素敵です

どういう展開になるのか?

次回が楽しみですね

「帝國の宦官」嵐を呼ぶ弟編−3−

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嵐を呼ぶ弟編−3−

憧れの兄が皇子の情人で宦官であるとは夢にも思っていなかったパールシャー。兄の情事を見てしまい…【全36ページ】

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ビジャンが皇子がばれ・・・さらに「宦官」であることもばれ・・・

ビジャンが皇子が激しくまぐわる姿を見てしまったパールシャー

パールシャーは張春の部屋へ行く

眠っている張春を起こし、青い顔で「兄貴がオンナになってる」という

バレた!と思った張春

見られてしまったのなら、少しでも事態を良い方向へ持っていくのが自分の勤めだと

落ち着いた様子で

「兄が宦官だと知ったら驚きますよね・・・でも、これには深いわけが・・・・」と話し出します

けれど

パールシャーは兄の局部までは見ておらず

張春の発した「宦官」という言葉に驚きます

「確認してくる」と部屋を出ていくパールシャー

張春は、アワワ状態でパールシャーを追いかける

仲たがいするふたり。張春が必死になって「話し合ってほしい」と懇願し・・・

そして、皇子とビジャンの部屋へ押しかけたパールシャー

ビジャンに「宦官になったって本当か?」と聞かれ

「そうだ」と答えるビジャン

今度は皇子に向かって「あんたがやったのか?」と聞く

「その通りだ」と答える皇子

ビジャンは「嘘をついたことは謝る。でも、去勢されても俺は俺だ」というビジャン

けれど、パールシャーから見たら、去勢された相手に仕返しひとつせず愛人に収まっているだけにしか見えない

「男のやることじゃない」というビジャンを責める

噂は本当だった・・・と悔しそうな表情をするパールシャー

「明朝帰る」と部屋を出ていくのです

張春は、去勢された直後にビジャンが皇子を返り討ちにしようとしたこと

でも、二人の間には愛が生まれてしまったことを必死に説明する

けど、パールシャーは耳を貸さない

部屋へと戻っていくパールシャー

仲たがいするふたり。話し合ってほしい!と懇願する張春

皇子とビジャンに自分が口を滑らせたことを謝る張春

でも、ビジャンは、「兄弟でもわかりあえないことはある」と張春を責めない

そして「俺のことは右弦が知っていればそれでいい」とあきらめている

ビジャンのその一言に、きゅーーーーんってくる皇子

けれど、張春は必死になって「もう一度、話し合ってみては?」という

傷ついたパールシャー様の気持ちはどうなるのか?と心配する張春は泣き出してしまう

張春の訴えに、ビジャンもやれやれ・・・って感じで、「話せばいいんだな」と言う

それを聞いていた皇子は、自分も力になりたいと思うのです

おれが倒すべきは兄ではなくおまえだ!!

張春の部屋で横になっているパールシャーの元を訪ねる皇子

そして「すべてはわたしがやったこと。ビジャンは捕虜で抵抗のしようがなかった」と言う

そして、弟の話はビジャンから聞いていた。と話します

けど、パールシャーは、兄が自分のことを話していたというのは嘘だな・・・と答える

ビジャンは、昔の記憶が穴だらけで、ビジャンのことも忘れている部分があり

「兄弟」という気持ちは希薄なんだ・・・と話すパールシャー

パールシャーの答えに、皇子は「自分もビジャンに忘れられていた!」と気持ちを共有させる

けど・・・

弟まで忘れるなんて、尋常じゃないな・・・と話す皇子

皇子から子供の頃、ビジャンと過ごした頃の話を聞いたパールシャーは

顔をこわばらせる

「あんた・・・“姫”さんか?」と聞くパールシャー

海ホタル
海ホタル
皇子は、ビジャンと過ごした幼少時

「姫」として勘違いされていました!

「姫」と呼ばれ「ああ・・・ビジャンはそう呼んでた」と答える皇子

驚いて立ち上がるパールシャー

そして、皇子に「おまえか!!!」とつかみかかる

この騒ぎに「何事?」とやってくる宦官たち

パールシャーは皇子を指さし

「俺がぶちのめすのは兄貴じゃない!あんただ!!!」と叫ぶのです

えっと・・・ビジャンと皇子の甘々エロが素敵です

パールシャーと張春よりもそっちの方に目が行ってしまいました!(笑)

記憶に穴だらけのビジャンのことも気になりますが

憤り立って「倒すのはおまえだ!」というパールシャーの事情も気になります

「帝國の宦官」嵐を呼ぶ弟編−4−

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嵐を呼ぶ弟編−4−

憧れの兄が皇子の情人で宦官であるとは夢にも思っていなかったパールシャー。兄の情事を見てしまい…【全36ページ】

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パールシャーが皇子を許せない理由とは?

パールシャーが語る兄・ビジャンの話・・・

たくさんいる兄弟の中で、誰よりも目がよくて星を読むのが上手かったビジャンは

父から最も愛され可愛がられ、弟のパールシャーもビジャンのことを尊敬していた

けど・・・

皇子が襲われたのを助けたことで右目を失ったビジャンは

父からの期待を失い、輝かしい未来も失ってしまった

なのに、兄は最前線の軍人になった

パールシャーは、尊敬する兄の片目をうばっただけじゃなく、宦官にしてしまった皇子を許せない!と責める

「兄を宦官にしたことを後悔しろ!」というパールシャー

張春の言葉にパールシャーは・・・

しかし、皇子は「例えば、愛らしく美しい小鳥がいたら、羽を切って愛でるだろう・・・

羽を切らずに逃がす後悔の方が、私には怖い」というのです

そういう皇子の目にゾクリとするパールシャー

なにか言い返そうとするんだけど

そこのビジャンが登場

皇子はビジャンに「私は人生のすべてをかけて君を幸せにする」という

ビジャンは、照れて「ほら・・・もう遅いから一緒に寝よう」と皇子に言う

パールシャーは張春と一緒に部屋を追い出されてしまう

パールシャーは張春に「おまえは宦官にされて悔しくないのか?幸せだっていえるのか?」と聞く

「他人から見れば・・・私たちはみじめな生き物でしょう・・・でも、生きてるじゃありませんか?わたしは宦官です。同時に最強の張春なのですよ」という

張春の言葉に、なにか大きなものを気づかされた顔をするパールシャー

張春をだきあげ「ありがとう」という

だきあげられて赤くなる張春

おもいきって、「このままこの国で一緒に過ごしませんか?」という

けど「それは無理だ」と言われてしまって・・・

パールシャーは春張に「また来る」といって、自分の国へと帰っていくのです

凹む春張・・・

けど・・・・

すぐに「外交使節」としてパールシャーは春張の元へと帰ってきて・・・

最後はハピエンです!

ベッドシーンまでいきつくかな~?って思っていたら・・・

ベッドシーンはなしです!!

コミックのほうで、ふたりのその後が楽しめるみたいです!

最後まで、女(男)心がわからない鈍感でマイペースなパールシャーに春張が振り回されているのが微笑ましかったです(笑)

年下の男に振り回される展開がお好きな人はきっと楽しめる内容だと思います!

「皇帝と宦官シリーズ」をチェックする!

シリーズ1作目
シリーズ2作目
シリーズ3作目
海ホタル
海ホタル