わたくし・・・広告を見て、ずっと気になっていた作品がありまして・・・
それが「君がいない世界」
広告を見ると、弟が行方不明になるお話っぽい・・・
サスペンスものかな?と、ずっと気になっていたのです
そしたら、先日、「君がいない世界」が、シーモアの「読み放題対象」になっていることに気づきまして!
完結回の11話まで一気に読みました
読み終わった後の感想は、ただただビックリ( ゚Д゚)
広告で見た印象通りの作品だったのか?
行方不明になった弟は帰ってくるのか?
最後はハピエンなのか?
わたしのように広告を見て気になっている方がきっといると思いますので!
紹介したいと思います
一部、ネタバレが含まれます。ネタバレNGの方は閲覧にご注意ください
\シーモア読み放題対象作品/
「君がいない世界」の紹介
平凡な高校生の身に起こる不思議な体験
怒ると怖いけどやさしいママと朗らかでおおらかなパパ
そして、10歳になる弟と暮らす高校生の陽子
どこにでもいる平凡でにぎやかな家族だったのに、弟が10歳の誕生日に行方不明になったことで、陽子の生活は一変する
仲の良かったパパとママは喧嘩をするようになり、パパは酒に溺れて亡くなり、ママは精神的に病んでしまった・・・
行方不明になった弟が生きていると信じ、おかしくなった母親に寄り添う陽子
だけど、6か月たったある日、弟が、行方不明になった時と同じ格好のままひょっこりと帰ってくる
どこに行っていたのか?と聞いても、弟は、行った道を帰ってきただけだよ。と、まるで6か月の月日など過ぎていないかのような不思議な返事をする
その日は、帰ってきた弟を抱きしめて眠りについた陽子
そして翌朝、起きると・・・・
リビングには、以前と同じような明るい陽射しが入り、母親が以前と同じように料理をし、テーブルには弟がいて、亡くなったはずの父が笑っていた
呆然とする陽子
今日は陽太の誕生日だと話す家族の姿を見て、陽太が行方不明になった朝まで時間が巻き戻っていると気づくのです
そのため、弟は行方不明になることはなく、以前と同じ幸せな時間が戻ってくるのです
広告で見た印象通りの作品だったか?
わたしが広告を見た時の印象は・・・
弟がなにかしらの事件に巻き込まれるサスペンスもの?と思ったんですよね・・・
でも、タイムリープ(?)を繰り返すお話でした
このお話には、時間を自由に巻き戻せる子供が出てきます
その子は自由に時間を巻き戻せるけど、周りの人間はそれにきづかない
でも、「時間を巻き戻せる子供」のせいで失った時間の記憶を持つ人間が存在する
つまり、陽子だけ、巻き戻ることによって失われた時間の記憶を持っているわけです
つまり、陽子は、「失った時間の記憶を持つ」人間なんですね
最初、陽子は、時間を巻き戻せる人間がいることを知らず、なぜ、わたしだけが失った時間のことを覚えているのか?と不安になります
その陽子の前に「時間管理局」という名刺を持ったスーツ姿の男ふたりが現れる
スーツ姿の男ふたりは、「時間を進めないと大変なことになる」と陽子にいうのだが、陽子だってどうしたらいいのかわからない
時間を巻き戻せる人間を探している「時間管理局」の二人組
ふたりは、たぶん、きっと、何度か「時間を巻き戻せる人間」を捕まえたんだけど、時間を巻き戻されると、「時間を巻き戻せる人間」についての情報がすべて失われてしまう
それは、永遠に捕まえることができない追いかけっこをしているようなもの
そのために、失った時間の記憶を持っている陽子の協力が必要になるのですが・・・
最後はハピエンなのか?
陽子は、時間を巻き戻せる子供を見つけることができます
でも、ハピエンでは終わりませんでした・・・
時間を巻き戻す子供は、とてもとても大事なものを失って、時間を巻き戻すことで、大事なものを失わずに済む未来を手に入れたいと思っています
でも、何度、時間を巻き戻しても、その子の大事なものはなくなってしまう
何度も巻き戻す子供
その子の時間の中にいる陽子も、同じ時間の中をグルグル回る
最後は、なにかをあきらめなければ、時間は進まないと、すべてをリセットすることになります
最後は、ハッピーエンドではありませんでした
わたし的には、時間を巻き戻す子供の気持ちに共感をしてしまって、かなり悲しかったです・・・
時間を巻き戻すって、ある意味、人類に夢のようなお話なのですが・・・
たったひとりだけ失った時間を覚えてるという設定がせつなかったです
失った時間にはだれかと過ごした幸せな時間もたくさんあるのに、陽子だけがそれを覚えている
リセットした先に、幸せな未来があってほしいと強く思うラストでした
まとめ
サスペンスものかと思いきや・・・まさかのSF?!
タイムリープものなので、ところどころで「え?どういうこと?」となっちゃう部分もありました
(タイムリープものは難しいですよね~)
画のタッチが、ふわっとしててかわいくてまるで絵本みたいにすごくやさしい世界です
なのに、このラスト・・・涙
登場人物みんなが幸せになるラストじゃなかったことだけが無念です
でも、完結回まで一気に読むくらい夢中で読んだし、途中、ほろりと泣いちゃったし・・・
最後まで読むと、「君がいない世界」というタイトルの真の意味に気づくことができます
読んでよかったと思える作品でした
\シーモア読み放題対象作品/