これ、面白いよ!と教えてもらって読み始めた「26番目の殺人」
最初は、絵があまり好みではないな~って思ったんですが、読み進めていくうちに、悪人である主人公に肩入れしちゃって!夢中になって読んじゃいました!
ジャンルは「サスペンス」「人間ドラマ」(だと思う!)
先行配信は「ピッコマ」さん
kindle・シーモア・ebookjapan・Booklive・まんが王国さんなどではまとめ版が配信中です
その他は、コミック版同様のコマワリ漫画で編集されています
わたしは、早く先の展開が知りたいのでピッコマさんで読んでいます
目次
「26番目の殺人」のおすすめポイント
- 凶悪犯が記憶喪失になったことをきっかけに善人になる!?
- きれいなヒロインは、復讐に燃える被害者家族?
- 罪を憎んで人を憎まず?問われる善悪!
25人もの弱き人々を無残に殺害した前代未聞の連続殺人鬼、ジャン・ピルデュ。1審 死刑、2審 死刑、3審までも死刑! 明日はついに彼の刑執行日だ。ところが食堂で軽い良い争いの際、囚人が落としたバナナの皮に滑って脳震盪を起こし、昏睡状態におちいる事になる。その症状名は記憶喪失・・・明日が死刑執行日だと言うのに・・・精神鑑定まで受けるが、本当にジャン・ピルデュは何も記憶できない。前代未聞の事件に刑務所はもちろん、司法部、マスコミまで… 国中がてんやわんやの大騒ぎだ! 結論的に罪を記憶できない人を罰することはできない! と「自らの罪を記憶できず、 その罪の反省なしの死刑執行は殺人と同様だ」という世論が形成され、結局、刑執行が停止される。 果たして彼は罪を報いる事ができるのか! それとも本当に罪の記憶を失くし、もう一度新たな人生を歩むチャンスを授かるのか!
「26番目の殺人」の登場人物を紹介
主人公は25人もの人を殺した凶悪犯!
主人公の「ジャン・ピョルデ」は、25人もの人間を容赦なく殺した韓国史上、最も凶悪といえる殺人犯
通報によって警察に捕まったピョルデ
死刑宣告を受けて刑務所に入るが、「この国では死刑は行われないんだよ!」とニタリ顔(←むっちゃ悪い顔!)
ピョルデに家族を殺された男が、このまま刑務所でのうのうと生かしてなるものか?!とヤクザを雇って刑務所の中でピョルデを殺そうとするが、あっさり返り討ちに合う
刑務所の中で怖いものなしのピョルデ
これも、「この国では死刑は行われない」という確信があったからなのだが、ピョルデの死刑日が決定する!!
死刑日確定を聞いたピョルデは、食堂で大混乱に陥って暴れる!
その時、バナナの皮で足をすべらせ転倒!
頭を打ったピョルデは、記憶喪失になる!!!
記憶がなくなったピョルデを死刑にすべきか?釈放すべきか?世論は大騒ぎとなり、裁判の結果、刑務所を出ることになるのです
しかし、刑務所を出たピョルデには、世間からの厳しい仕打ちが待っていました
名前を変えても、髪の色を変えても・・・周囲から言葉や力の暴力を受け、まともな職につくこともできないピョルデ
生きているのがつらくなったピョルデは自殺を決意し、とある島へとたどり着くのです・・・
そして、そこで出会った心優しいお爺さんに、「キム・ギス」という新しい名前を与えられ、新しい人生を与えられるのですが・・・
それを読んでいると、「こんなやつ死刑になって当たり前!」と思っていたのですが、記憶をなくしてからのピョルデはあまりにもかわいそうで・・・
だって、記憶がないピョルデは、おとなしく、周囲からの暴力を受けるがままになっているんですもん・・・
ピョルデを許さない検察官の「チェ・ミンホ」
ふてぶてしい性格で笑いながら殺人を繰り返していたピョルデ
そのピョルデの事件を担当した検察官のチェ・ミンホ
事件を追いかけていくうちになにがなんでもピョルデを捕まえるという執念が生まれだす
念願がかないピョルデを逮捕できたが、ピョルデは記憶喪失になり釈放
チェ・ミンホは、悔しくて悔しくて・・・釈放されたピョルデのことを常に見張っていました
だけど、ある日、ピョルデの消息がわからなくなる
再び、ピョルデのことを見つけたのは、消防署のホームページで、彼が表彰されるという記事!
25人もの人間の人生を奪った男が普通に幸せに彼が生きているのはおかしい!と憤るチェ・ミンホ
なんとか彼に罰を与えられないか?とあらゆる可能性を考える
そして、ピョルデが連続殺人事件で世間を騒がしている当時、幼い少女が殺される事件があったことに気づく
ピョルデの標的となる被害者は大人ばかりだったので、この少女は、ピョルデによるものではないと片付けられたが、チェ・ミンホは、この少女を殺したのもピョルデだと確信する
彼には余罪がある!と思ったチェ・ミンホは、26番目の殺人事件(少女殺し)を調べ直し、ピョルデを再逮捕することを決意する
ピョルデに新しい人生を与えた「キム爺さん」
島に着いたピョルデは、崖から飛び降り自殺をしようする
彼を助けたのは、その島で暮らすキム爺さん
キム爺さんには、ピョルデくらいの年の息子がいたが、その息子は、島をでていったきり消息不明
キム爺さんは、とてもやさしい老人で、ピョルデにもやさしくしてくれる
刑務所を出てから、はじめてやさしくされたピョルデ
キム爺さんは、テレビなど見ないから自分のことを知らないんだ・・・と思う
キム爺さんは、いなくなった息子の代わりにピョルデをかわいがり、彼に「キム・ギス」という新しい名前を与える
キム爺さんのおかげで島で暮らし始めるピョルデ
彼が、本当に記憶喪失だと無条件に信じてる!
キム爺さんの温かさに涙が出そうです!!!
ピョルデ(キム・ギス)と婚約をするジウォン
ある日、崖から飛び降りて海に落ちた女性を助けるピョルデ(キム・ギス)
海に身を投げるほど絶望をかかえた女性を介抱し、温かい食事を食べさせる
女性の名前はジウォン
一緒に暮らす中で、ふたりは恋に落ちるのですが・・・
実は、この女性・・・・
数年前に娘が殺された女性
娘を殺したのは、ピョルデだと思ってて、娘の仇を打つためピョルデに近づいたのでした!
最初は、ピョルデの横で幸せそうに笑いながらも、心の底で、娘を殺したピョルデのことを許せない!と復讐心に燃えていたジウォン
でも、今のピョルデは、本物に善人で・・・
キム爺さんが火事に巻き込まれたら、危険を顧みず、火の海の中へ飛び込む
島の高齢者たちがぼけ始めているのを見て、彼らが事故にあわないように工夫をする
そんな彼を見ていて、惹かれ始めるジウォン
この作品の面白いところは・・・
凶悪犯だったピョルデが記憶をなくしたことで、むちゃくちゃいい善人になってしまったってところが面白い!
いくら、善人になったからといって、殺人事件を起こした男であることは変わりはないでしょ?
遺族たちの無念!司法が彼に罰を与えないならば、自分が彼に罰を与えたいって気持ちにすごく共感ができる
しかし、善人となったピョルデは、すごくつらい思いをしている
釈放となったが、見ず知らずの人間たちから一方的に憎しみや暴力を受ける日々
そして、ようやくつかんだささやかな幸せの日々
なのに、過去の罪は彼のことを決して許さないんですね~
記憶をなくしたら過去の罪はなかったことになるのか?彼を許していいのか?いろいろ考えさせられる部分もあり、大変、読み応えのある作品となっています
今後、気になるのは・・・
チェ・ミンホは、26番目の殺人事件を立件できるのか?
ジウォンの娘を殺したのは、本当にピョルデなのか?
ピョルデの記憶は本当に戻らないのか?ってところでしょうか?
本当に、ハラハラする展開の作品です
ぜひ試し読みをチェックしてほしい!