『閏うこの月』『はじまらない結婚』が大ヒット中の木村イマ先生の最新作です
木村イマ先生は、女性が抱える鬱々とした感情を描くのがとってもお上手なのですが!
こちらの作品は、自分に与えられた役割をこなすことに疑問を抱く子持ち人妻が登場します
どんなお話でどんなヒロインが登場するのか?
木村イマ先生の最新作とあって気になっている人も多いはず!
紹介します!!
目次
「シュガーレス・シュガー」のおすすめポイント
- 子供がいる人妻が、今のままじゃ夢をかなえられないと思う焦り
- 小説家の青年と関係を持ってしまうヒロインの危うさ
- ヒロインの表情がとてもいい
妻、母、主婦という役割に縛られている柴田業(33才)が、新進気鋭の小説家・弦巻融(22歳)と出会い、これまでの自分の生き方を見つめ直していく…。
「シュガーレス・シュガー」のあらすじ紹介
ヒロインの紹介
主人公の「柴田業(ごう)」は専業主婦
保育園に通う一人娘の鳴(なる)と、出来婚しだんなと3人暮らし
妻であり、親であり・・・
与えられた役をこなせるのであれば、業の人格など必要なく毎日が過ぎていく
それで何も問題はないはずなのに、胸が躍るような出来事もない毎日
まるで、「シュガーレスみたいな日々」だと思っている業
業のだんなさんはどんな人?
保育園に娘を迎えに行く前に、毎日、カフェに寄って一息つく業
ある日、ネットニュースで、いつも、自分の隣に座って、必死になにか書いている青年が、実は有名なSF作家だと知る
つまらない毎日に投下されたちょっとした興奮!
ウキウキしてだんなに報告するのだが、だんなは無関心な反応を返す
業が話しかけても、あまり興味がなさげな反応を返してくる・・・
このだんなさんでは、専業主婦の業は、きっと、毎日が詰まらないと思う
でも、だんなさんなりに業のことを大事に思っているみたい
業に訪れる変化
昔、小説家を目指していた業
ちょっとしたことをきっかけに、小説家の融(とおる)と会話ができるようになる
業が、昔、書いていた小説の話をすると、融は「おもしろい!」と褒めてくれる
うれしくなってテンションがあがった業は、小説を書き出す
だんなさんに読んでほしかったけど、だんなは読んでくれず・・・
業は融に見せる
すると「おもしろい!」と褒めてくれて!
業の気持ちがグーーーーンッと舞い上がるのです!
でも・・・
喫茶店で会った男性に小説を読んでもらったことを知っただんなは、相手が男性だと知って、怒りだす!
業のやっていることを、まるで「浮気」だと言わんばかりに責めるだんな
「結婚している女性が男と会うのはおかしい!」と言われ、カッとなる業
「わたしは、役割のために生きてるんじゃない!」と怒鳴って家を飛び出してしまう
役割を全うすべきか?夢を追いかけるべきか?問われる業
家を飛び出した業
融と会って、一夜限りの関係を結ぶ
融と結ばれたことで、「妻」になることも「母」になることも自分で選んできたのだ・・・と気づく業
ならばそれを全うしようと自分がいるべき場所へ戻る
だけど・・・
平凡な毎日を繰り返す中で、これがあと10年続くのだと思うと心の中に大きな寂しさが生まれる
誰かに一人の人間として見つめてほしい。認められたいという欲求がどんどん膨らむ
その気持ちは、「作家になりたかった夢をかなえたい」という気持ちにつながって!
でも、私は、自分が選んだ役割を全うせねばならない・・・
悩んだ業は、融に答えを求めるのです
まとめ
融は、業がはじめての相手で、業に惹かれ始めます
リアルな恋愛ははじめての融
業からの問いかけに、厳しい言葉を返し、業を傷つけます
この時の融の言葉がむちゃくちゃ奥が深くって!さすが小説家だ!と思うのですが・・・
融は、業を泣かせてしまい、「恋愛って難しい・・・」と悩んでいる
今回の作品は、夢を追いかけたい主婦が登場します
でも、「妻」「母親」という役割を果たさなければならない自分には、その夢をかなえることができないと苦しんでいる
「妻」になったのも・・・「母親」になったのも・・・すべて自分で選んだことなのに?
悩むヒロイン
わたしは、本気で夢をかなえたいのなら、主婦業の傍ら、がんばったらどうなの?と思っちゃうのですが!
きっと、そういう簡単な問題ではないのでしょう
融と業の恋愛も気になるところですが・・・
だとしたら、だんなさんや子供を捨てちゃうのかな?って気になります
だんなさん、悪い人じゃないんですよ!
とっても真面目で、だんなさんなりに家庭を愛してる!
このだんなさんを傷つける展開はちょっといやだな・・・と思います
業が、どういう選択をしていくのか?
今後の展開が大変楽しみな作品です