本日紹介するのは嶋木あこ先生の「殉国のアルファ」
こちらの作品、ジャンルは「少女漫画」です
でも「オメガバース設定」で、むちゃくちゃ面白いので紹介したいと思います
「ぴんとこな」がドラマ化されていますよね~
画が、むちゃくちゃ巧くって、ストーリーも逸材なんです!
この作品もフランス革命前のベルサイユ宮殿が舞台なのですが、衣装も背景も登場人物も・・・むちゃくちゃ魅力的!うっとりです!
どんな登場人物たちが活躍するのか?
ベルサイユの世界に、どうオメガバース設定を落とし込んだのか?
ぜひ、楽しんでください
目次
「殉国のアルファ~オメガ・ベルサイユ~」登場人物の紹介
ヒロイン役の「フラン」
満月の夜に大事な兄を何者かに殺されたフラン
兄を殺した男は赤い目をした貴族
フランは兄の仇を打つためパリの都までやってくる
そこで見たのは、赤ん坊を抱いているオメガの男性
田舎で暮らしていたフランは、初めて見るオメガに驚き、オメガであれば男でも子供が産めることを知る!!
そして、オメガは、アルファの子を産む確立が高いが、仕事ができないため軽んじられる存在
兄の仇のため、ベルサイユ宮殿に下働きで入り込むことに成功したフラン
でも、ある日、広い宮殿の中で迷子になり・・・ルイ16世と出会う
美しいルイ16世の顔を見て、ドキドキするフラン・・・同時に身体が火照ってきて・・・
自分が「オメガ」だと知ると同時に、満月に照らされた王子の目が赤いことを知る!
兄の仇を見つけたフラン!!!
でも、前向きで誠実で、時にたくましい一面もある!
マリー・アントワネットが美しすぎて・・・横に並ぶとごく普通の女の子に見えるんだけど・・・明るい性格がとっても魅力的なヒロインなんです
悲劇の王妃「マリー・アントワネット」
美しく髪を結い上げ、豪華なドレスを優雅に着こなすマリー・アントワネット
オーストリアからフランスのルイの元へ輿入れした
しかし、その正体は、男オメガ!!!
政治のために結婚するなんてイヤ・・・と不満顔で輿入れしてきたマリーだが、美しいルイを見て一瞬で恋に落ちる
でも・・・ルイとの結婚から4年・・・
ルイは、一度もマリーを抱いたことはない・・・
ルイが好きだからこそ、抱いてほしいと願うマリーは、フランと一緒に、様々な作戦をたてる
しかし、マリーの願いは叶わず・・・
自棄になったマリーは、仮面舞踏会へ参加し、そこでフェルゼンと出会う
発情が起こったマリーは、フェルゼンと一夜を共にするのです
一生懸命に恋をする姿がとにかく好感が持てる人物です
未来が見える超イケメンの「ルイ16世」
普段は青い目をしているが、満月の夜にだけ赤い目になるアルファのルイ16世
家族みんながベータの中で、ひとりアルファとして生まれ、父親に疎まれる悲しい幼少時代を送る
そして、マリーと初めて出会い、彼女の手を手に取った瞬間・・・
ルイには、革命によってギロチンにかけられるマリーの姿が見える
自分たちのふたりの子供もかわいそうな最後を迎える姿が見えたルイ
そのため、マリーとの間に子供は絶対に作らないとマリーには手を出さずにいた
マリーの手を握ったときにだけ見える未来予知・・・
その悲しい未来をなんとか回避しようと革命にかかわる人物を次々と暗殺していく
ルイ16世は抑制剤を飲んでいるので、オメガの発情を目の前にしても発情を起こさない
だが、フランの発情を目の前にしたルイは、理性を失い彼女に襲い掛かり・・・
フランの思い人「マクシミリアン=ロベスピエール」
ルイが革命に関わる人物たちをいくら殺しても、未来予知は変わらなかった・・・
そして、革命には首謀者がいることに気づくルイ
その首謀者が「M」
「M」を殺さなければ未来は変わらないと、「M」を探しはじめるルイ
その「M」とは、マクシミリアン=ロベスピエール
アルファの男性で、フランとは同郷の幼馴染だった!
マクシミリアンはフランにメロメロ!
むちゃくちゃ大好きなようで、「俺と番になるって約束して」とお願いしてる
フランも、マクシミリアンのことが大好きみたいで・・・・
マリーに恋をする「フェルゼン」
仮面舞踏会で発情したマリーと出会ったフェルゼン
ベータだが、マリーから放たれる甘い匂いに贖えず一線を越えてしまいます
フェルゼンに抱かれている間、ひたすら「赦して・・・」と言うマリー
フェルゼンは、こんな美しい人が何に謝っているのかと・・・マリーを守らなければ・・・と恋をする
しかし、フェルゼンはベータ・・・
オメガのマリーに恋をしたことで「アルファになりたい」という欲望を持ち始めるのです
「殉国のアルファ~オメガ・ベルサイユ~」のここが面白い
- 個々の登場人物のバックボーンがちゃんと描かれている
- 史実の中にオメガバ設定を落とし込んでいる
- とにかく絵が美しい!
どの登場人物も魅力的!
いろんな登場人物が登場しますが、それぞれの登場人物が個性豊かに魅力的に描かれています
ヒロインはフランですが・・・ルイの幼少期の回想が入ったり、マリーのつらい胸の内もちゃんとしっかりと描かれている
そのため、どの登場人物にも気持ちがグッと入り込むんです
私の予想では、今後、フランを挟んでルイとマクシミリアンが対立するのでは?と思っていますが・・・
どっちを応援していいか?
迷うことになりそう!
有名な史実に基づいてて、先の展開を知っているが故のハラハラ感
歴史マニアから見たら「え?」って部分があるのかもしれませんが、教科書で歴史を習った程度の人なら「面白い!」って思うこと間違いなしです
マリー・アントワネットの最後は、誰もが知る史実なので・・・
その運命を回避できるのかどうか?
マリーがいい子だからこそ回避してほしいって願いながら楽しめます
歴史では、凡庸でおだやかなルイが超イケメンってところも少女漫画っぽくて好きです!
オメガバ設定もちゃんと生かされてて、マリーが男オメガって部分も面白いですよね!
ベータのフェルゼンが、オメガのマリーとどう関係を築いていくのかも、今後気になるところです
とにかく絵が美しい
コミック1巻の表紙・・・ルイの衣装のレースの細かさといったら・・・
もう、その細かい技巧にためいきができます
背景はしっかり書き込んであるし、衣装は豪華だし、なびく髪の線までもが美しい!
絵を見るだけでも購入する価値があるコミックです